<大相撲九州場所>◇初日◇8日◇福岡国際センター
西十両11枚目の佐田の海(39=境川)が、東十両11枚目の友風(31=中村)を押し倒し、白星発進した。「押し込まれましたけど、最後に相手の引きに乗じて出た。(友風は)引きもありますし、突くのも重い。そのバランスがうまくいった時は勝てる」と振り返った。
土俵上の動きは変わりないが、佐田の海の顔は明らかにいつもと違った。右耳の下から首にかけての皮膚がどす黒く染まり、ほおからあごは腫れ上がっていた。顔の形が変わっていた。
「その腫れはいつごろからか」と問われると「何かなってますか?」と負傷については口を割らない。それでも食い下がると「言うほどのことじゃない。全然大丈夫。色がこうなっているけど、たいしたことない」と多くを語らなかった。
胸のあたりに広がった赤いあざは、顔の内出血が時間とともに下がってきたものだという。
部屋関係者によると、7~10日ほど前に、佐田の海は幕下力士と稽古していた時に負傷。次の日には、大きく腫れ上がっていた。部屋付き親方や若い衆からは「真っ青になって、おたふくかぜみたいに腫れてた」「それだけ当たりの衝撃はすごい」などの証言があった。
明らかに痛みを伴うはずだが、佐田の海は苦痛については一切触れずに会場を後にした。【佐々木一郎】