<10・2開幕Bリーグ>
リーグ戦初制覇を狙うB1千葉で、新主将の富樫をサポートするのが副主将の田口成浩(30)だ。大野監督から要請を受けたときには、「富樫がキャプテンなら、副キャプテンは僕しかいないだろうと思った」。
コロナ禍でステイホームを求められていたころは、自宅での体幹トレーニングなどで基礎体力を強化。その後もしばらく体育館が使えない期間が続いたが、近所の公園や駐車場を利用し、ボールを使っての練習に励んだ。
満足とはいえない環境下での練習を重ねたからこそ、6月中旬に体育館が使用可能となったときは、「率直に、外よりいいな」と実感した。「地面はでこぼこしていないし、ボールが擦れていく感じもない」。この時点では同時に練習できる人数に制限がかかっており、コートには自身とコーチの2人だけ。静かな空間に、バスケットシューズとコートとの摩擦音がキュッキュッとリズミカルに響いた。「その音の心地よさを感じながら、バスケができるありがたさをかみしめた」。しみじみと振り返る。
リーグ選手会長の大任も担う。シーズン打ち切りが決まった昨季終盤には、プレーヤーたちの意見を束ねる立場として奔走した。依然として難局は続くなか、熱くて冷静なリーダーは、コートの内外でひたむきに存在感を発揮していく。
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