酒類再開 常連との〝同窓会〟に涙「遊ZENたつ吉」

料理を持ってお客様を待つおかみの島名さん

<情報>

「2カ月ぶりのお客様に『同窓会みたいだな』と言われ涙が出ました」と話すのは、神奈川・横浜市港北区の割烹「遊ZENたつ吉」の経営者で、おかみの島名貴子さんだ。新型コロナ対応の緊急事態宣言解除に伴い、マスク飲食認証店に限り酒類提供が午後8時、営業時間は9時まで認められるようになった。「再開してもお客様は戻って来てくれるだろうか」と不安を抱えながら10月1日に店を開けると、すぐに常連5~6組が姿を見せてくれた。

店は東横線日吉駅前で、近くには慶大がありイベントがあるといつも満席になったが、コロナ禍で売り上げは2年前の半分に。損失を補うためテークアウトやデリバリーを始め、板前も出前をした。「雨の日は事故に遭わないか、帰って来るまでは気が気ではなかった」。その一方で店内の感染防止対策に怠りない。県から6月、「マスク飲食実施店」の認証を受け、審査では最高得点を獲得するほど徹底している。

6月には日吉普通部通り会会長に就任した。今では自店だけでなく、会員店にも気遣う日々が続く。「コロナ前までとは言わないが、町全体に早く活気が戻ってきて欲しい」と願っている。

「遊ZENたつ吉」HPはhttps://yuzen-tatsukichi.jp/

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