<ポニーリーグ>
日本ポニーリーグ協会は昨年夏に「ならはスタジアム」と隣接する多目的スペースの命名権を獲得。「ポニーリーグ NARAHA SUTADIUM」と「ポニーリーグ・ナラハ・フィールド」として生まれ変わった。ナラハ・フィールドは野球のグラウンドが2面とれるスペースで、球場とともに町民をはじめ、各地の高校、大学などの合宿地として利用されている。
【復興の一翼担う施設の管理を担当】
復興の一翼を担う施設の管理を担当しているのは20年までオリックス、DeNAで投手として活躍した赤間謙氏(33=写真)。同町の出身の唯一のプロ野球選手で、引退と同時に町のスポーツ協会に就職した。小1の時に、楢葉イーグルファイターズで野球を始めたとあって、赤間さんにとっても出発点となる施設だ。管理の仕事以外に、町内を中心に集まった小学生に野球を指導している。
東日本大震災で大きな被害を受け、避難を余儀なくされた町にも、少しずつ人々が戻り始めている。「去年は数人で野球をやっていたけど、今年はWBC優勝の影響もあって13人ぐらいまで増えました」。赤間さんが中学時代にあった硬式野球チームも今はまだない。東海大山形を経て、東海大では大学選手権と神宮大会で準優勝、鷺宮製作所からプロ入りという野球エリートは今、合宿にやってくる学生たちに意見を求め、施設の充実を目指している。「いい環境を作って、いつか楢葉からプロ野球選手が生まれたらうれしいですよね」。子供たちのお手本にもなるだろう全国の中学球児が集まってくるのを、来年も楽しみにしている。
◆赤間謙(あかま・けん)1990年(平2)11月14日生まれ、福島県楢葉町出身。東海大山形では3年春の地区大会寒河江工戦でノーヒットノーラン達成。甲子園出場はなし。15年ドラフト9位でオリックス入団。17年5月7日の日本ハム戦で初勝利。18年7月にDeNAへ移籍。通算38試合1勝1敗1ホールド。右投げ右打ち。血液型AB。