【金具と樹脂製スタッドでより軽く プレースタイルや好みで選ぶ時代へ】
正しい履き方、金具の意味などを紹介してきた「スパイク履こうぜ !! 」。3回目はスタッドタイプの進化と最新ハイブリッドモデルを紹介する。スピード感とグリップ力のある金具スパイクだが、突き上げによる足への負担という課題があった。アシックスの井上雄策氏によると、契約するカブス鈴木誠也外野手の「別に金具じゃなくていいです」という一言がヒントになった。
土や人工芝に刺さり地面をグリップすれば、素材にこだわらない発想は、金具を使わないソールの開発に拍車をかけた。スタッドと呼ぶ樹脂製の突起の形状などを改良。素材が軽くなった分、ソール全体にクッション材を採用して、足への負担はますます軽減された。誠也のお墨付きを得た「ゴールドステージ・ファング」は2023年夏、発売された。
そして今年2月、4本の金具と8個のスタッドで構成した、ハイブリッドソールを搭載した「ネオコネクト」が登場した。契約選手の阪神近本光司外野手のアドバイスで、スピード感ある守備、走塁とシャープな打撃を支える機能性を求めた。金具を減らし、かかとにクッション材を使った。
井上氏は「金具とスタッドのいいとこどりのスパイクになりました。体がまだ成長段階にある中学生への不安要素が少ないので、初めてのスパイクに選んでもらいたい。そこから、走りに特化するなら金具のみに、もっと負担を軽減したいならスタッドタイプを選んでもらえれば」。成長すれば金具の時代から、プレースタイルや好みで選べる時代へと急速に進化している。【久我悟】