NGT48を運営するFloraを支援、統括する持ち株会社「Sproot(スプルート)」の代表取締役の渡邊洋行氏が5日、自身のツイッターで同グループについてコメントした。

NGT48は今年4月に、AKSから新設されたFloraに運営会社が変わり、先月27日にSproot社が親会社となることが発表されていた。

同グループをめぐっては昨年、元メンバー山口真帆(24)が被害にあった暴行事件騒動があった。渡辺氏は「若いメンバーが被害にあったというあの出来事をいつも頭に置きながら活動することが、今後のNGT48の活動の根幹だと思っています」とした。渡辺氏は昨年夏からAKS(現ヴァーナロッサム)の社外取締役を務めていたが、当時について「どの組織でも生じてしまう可能性のあるリスクが、責任の所在の不明確さ、情報共有の不足、組織系統の崩壊など、つまるところリーダーシップの不在によって顕在化し、拡大したもの」とし、当初はNGTを引き受けることを断っていたという。

それでも、Floraの社長で、当時NGTの副支配人だった岡田剛氏との話し合いを重ね、メンバーとスタッフの安心と安全を守ることなどを確認した上で、支援を決めたという。

同グループでは、騒動以降に卒業したメンバーもいるが、渡辺氏は「希望を胸にNGT48に加入したのに、志半ばで去っていったメンバーのことを知るにつれ、胸が張り裂けそうな気持ちになります。その中には明らかに精神的、物理的な被害にあい、今なお、精神的苦痛を受けている方がいらっしゃいます」とし、今後は誹謗(ひぼう)中傷などについて、法的手段を辞さないことも明らかにした。

渡辺氏は「ファンの皆さまには、これからもいろいろとご心配をおかけしてしまうと思いますが、どうか温かくそして厳しく見守ってやってください。そして、卒業したメンバーのことも応援してあげてください。私は全員が仲間だと思っています。今後のNGT48をどうぞよろしくお願い申し上げます」とあいさつを締めた。