JKT48仲川遥香、卒業ソング「夢の河」で涙

JKT48卒業セレモニーで、メンバーに囲まれて涙を流す仲川遥香(C)JKT48 Project

 インドネシア・ジャカルタに拠点を置くJKT48の仲川遥香(24)が17日、ジャカルタ市内でグループのデビュー5周年コンサートに出演し、卒業セレモニーを行った。海外48グループ専任のまま卒業する日本人メンバーは初めて。AKB48から移籍して4年、今年いっぱいでの卒業を表明しており、アンコールでは移籍後初選抜入りした「ごめんね、SUMMER」など、数々の思い出の曲を披露した。

 クライマックスには、AKB48時代に大の仲良しだった前田敦子の卒業ソング「夢の河」も歌った。天真らんまんな性格を表すような、ひまわりのドレス姿でステージに登場すると、別れの時を悟った3000人のファンからは悲鳴が上がった。仲川も歌の途中で感情が高ぶり、声を詰まらせる場面もあった。もう1人の日本人メンバー近野莉菜も「本当に卒業するのか実感がなかったですが、『夢の河』を聞いたときは現実感し、一気にさびしくなりました」と振り返った。

 仲川は06年、柏木由紀、渡辺麻友らと同期の3期生としてAKB48に加入した。選抜入りもする人気メンバーだったが、現状に満足することなく、12年の組閣でJKT48への移籍を選んだ。JKT48選抜総選挙では、3年連続でトップ3を獲得。自動車や飲料水など約20本のテレビCMに出演するなど成功を収め、デビュー10周年を機に新たな道へ進む決意をした。

 「JKT48も5周年。大きくなりましたね。みんなが成長していく中、私もJKT48のメンバーと一緒に成長できたかと思います。自分で来ようと決めて来た場所で、一番大好きなメンバーと卒業セレモニーができたことを本当にうれしくおもいます。すごくきれいな、ひまわりをモチーフにつくってもらったドレスを来て、みんなに見送ってもらえました。10年間、あきらめずにやってきてよかった」

 最後は自身初めてのセンター曲「恋するフォーチュンクッキー」や「ヘビーローテーション」を披露し、笑顔でステージを降りた。今月末に劇場公演で卒業公演を行い、10年のアイドル人生に別れを告げる。