AKB総選挙in沖縄 研究生の久保怜音が初選抜

笑顔を見せる小嶋陽菜(左)と久保怜音(写真は2016年3月30日)

 「第9回AKB48選抜総選挙」が、今年は6月17日に沖縄で開票イベントを行うことが20日、発表された。8月発売の49枚目シングルの選抜をファン投票で決める年に1度のビッグイベント。今年の会場は豊見城(とみぐすく)市の豊崎海浜公園美らSUNビーチで、史上初のビーチ開催となる。投票権が封入される5月31日発売の48枚目シングル「願いごとの持ち腐れ」の選抜メンバー35人も発表され、AKB48研究生の久保怜音(さとね=13)が初選抜に抜てきされた。

 総選挙の命運がかかるシングルの選抜に、150センチの小さな「ポストこじはる」が大抜てきされた。千葉・幕張メッセでの写真会イベントで流された選抜入りを知らせる映像で、久保は両手を合わせて「えーっ!?」を4連発。言葉を失う初々しい様子に、会場のところどころから「うぉ~っ!!」とファンの雄たけびが上がった。

 13歳の研究生の選抜入りは異例だが、4月に卒業する小嶋陽菜(28)が認めた、ダイヤの原石だ。昨年1月、リクエストアワーのレッスンで、髪を揺らして一心不乱に踊る久保に小嶋がひと目ぼれ。スタッフを通じ、自分のポジションに久保を抜てきした。

 幼いながらも美形な顔立ち、大人びたダンスなど、未来のこじはるを予感させる要素が十分だが、それだけではない。久保は昨年、AKB48グループ新聞で、小嶋と対談。リクアワで大先輩たちと踊った感想を「ミュージックステーションに出てるみたい」と表現し、小嶋も「そんなコメント、思い浮かばない」と脱帽する言葉のセンスも併せ持つ。

 対談では、1年の目標を「(嫌いな)天かすを食べられるようになりたい」と発言し、小嶋をけむに巻いた。それから1年。「天かす」どころか「選抜」をつかみ取った13歳が、48グループの未来を照らす存在になりそうだ。【森本隆】

 ◆第9回AKB48選抜総選挙 参加は立候補制。立候補受け付けは、25日から31日まで。国内5グループ(AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48)のメンバーと、インドネシアJKT48近野莉菜が立候補の有資格者。上位16位までが選抜メンバー、以下16人ずつがそれぞれアンダーガールズ、ネクストガールズ、フューチャーガールズ、アップカミングガールズで、80位までが発表される。投票期間は5月30日午前10時~6月16日午後3時。31日には速報順位が発表される。