ＮＧＴ４８が４月１１日に３枚目のシングル「春はどこから来るのか？」を発売し、現役１期生の全２４人が選抜メンバーとなることが決まった。研究生の６人は、待望の初選抜。日刊スポーツは、その６人を直撃インタビュー。前編の今回は、清司麗菜、日下部愛菜、高橋真生の１６歳トリオの登場です。

　選抜発表は、ファンへの発表よりも先に、メンバーだけに招集がかかって、スタッフから発表された。

　清司　集められた時に、みんなで「何かな？　また合宿かな？」って予想してて、シングル選抜発表とは思っていなかったんです。ましてや、全員選抜なんて想像していなかったので、発表されても最初は状況がのみ込めなかったです。

　日下部　もう３ｒｄシングル発売なんだ、意外と早いって思ったら、続けて「２４人選抜です」。私はうれしくって、すぐに泣いちゃったんです。でも、周りを見渡したら、最初から泣いてたの私だけで、あれっ？　って（照れ笑い）

　清司　みんなは意味がよく理解できなかったから（笑い）

　高橋　実は私だけ劇場に集合できなかったんですよ～。大雪で自宅から劇場までの電車が運行休止になっちゃって、家にいたら、麗菜から電話がかかってきて。「私たち選抜になったよ」って。何のことかさっぱり分からなくて「えっ？　何？　どういうこと？」って、しばらく状況が分かりませんでした（苦笑い）

　清司　せっかく電話したのに、全然分かってくれなくて（笑い）

　高橋　でも、うれしかったです。

　実は２ｎｄシングル「世界はどこまで青空なのか？」のＭＶで、金網に結ばれていた赤い布は、１ｓｔシングル「青春時計」の衣装に付いていたリボン。しかも、デビュー時の１期生全２６人分が結ばれていた。ひそかにデビューメンバーをシングル曲で大切に紡いでいた。その経緯をへての３ｒｄの全員選抜だった。

　３人　えーっ！　そうなんですか？　全然知らなかった！

　もうすぐ第３回ドラフト生や募集を始めた２期生も加入する。同期生だけの青春は終わりを告げる。

　日下部　１月のリクアワで「１期生だけで歌うのは最後なんだ」と、実感が湧いてきました。

　１月のＡＫＢ４８リクエストアワーでは、ＮＧＴ４８研究生の楽曲「下の名で呼べたのは…」が、第３位と大躍進した。３人にとっては、感慨深い瞬間だった。

　清司　１００位から順番に見ていって「全然ない、入ってないんだ…」って思ってたら、まさかの３位。卒業した水沢（彩佳）や大滝（友梨亜）も読める研究生のグループＬＩＮＥで、みんなで喜び合いました。

　日下部　ＮＧＴ４８の研究生は、研究生歴が長いので、ファンの方々が熱く応援してくれているんだと思います。ありがたいです。

　高橋　正規メンバーに比べてつらいことは絶対に多かったんですけど、絆もできた今は研究生で良かったと思えています。研究生の活動で一番うれしい瞬間でした。

　ＭＶ撮影もジャケット写真撮影も終えた。

　清司　自分にとっては初めてなので「あっ、みんながやっていたジャケ写の撮影だ」って高まりました。握手会ではファンにおめでとうと言ってもらえて、より実感が湧いてきています。

　日下部　私は誕生日祝いと一緒に、祝福してもらっていました。

　高橋　私も握手会では、ほぼ会話の内容が初選抜のことばかり。幸せです。

　今後は、３人ともまずは昇格を果たしたい。高橋ならば、その先にもモデルになる夢を追いかけている。今年がセブンティーンの“青春ど真ん中世代”が、ＮＧＴ４８を、どんどん盛り上げていく。【瀬津真也】

　◆高橋真生（たかはし・まう）２００１年（平１３）６月３日、新潟県生まれ。愛称はまうまう。１５年７月２５日にＮＧＴ第１期生オーディション合格。１６年１月１０日に研究生として劇場デビュー。１６０センチ、血液型Ａ。

　◆清司麗菜（せいじ・れいな）２００１年（平１３）４月１９日、埼玉県生まれ。愛称はれいにゃ。１４年９月にバイトＡＫＢとして活動開始。１５年５月に第２回ドラフト会議の最終候補者になるも指名されず。同年７月２５日にＮＧＴ第１期生オーディション合格。１６年１月１０日に研究生として劇場デビュー。１５１センチ、血液型Ｏ。

　◆日下部愛菜（くさかべ・あいな）２００２年（平１４）２月６日、神奈川県生まれ。愛称はあいにゃ。１４年９月にバイトＡＫＢとして活動開始。１５年５月に第２回ドラフト会議の最終候補者になるも指名されず。同年７月２５日にＮＧＴ第１期生オーディション合格。１６年１月１０日に研究生として劇場デビュー。１５８センチ、血液型Ａ。