山田野絵「強くなる」負けて誓ったユンボ宣言に歓声

試合後、客席のファンにポーズをとる工事現場同盟の、左からクイウチ松村、アンチスリップ斉藤、ボイス山田

 セミファイナルの第6試合では、白金ジムの「工事現場同盟」クイウチ松村(松村香織)アンチスリップ真木子(斉藤真木子)ボイス山田(山田野絵)組が、試合には敗れながらも主役の座を奪った。

 ロングスピーチ横山(横山由依)グレゴリオ杏奈、モーモー川本(川本紗矢)の「横山JAPAN」と6人タッグで対戦。女子プロレスラーのアジャ・コングにそっくりな超巨漢グレゴリオ杏奈に、真っ向勝負を挑んだ。真木子は串刺しジャンピングニー、松村は杏奈のラリアットをかわしてカウンターのDDTと、スピード感あふれる攻撃で攻略を狙った。

 しかし、体重150キロの肉体は、やはり難攻不落だった。松村は杏奈からパイルドライバー、山田もブレーンバスターを見事に食らい、腰を押さえてうめき声を上げた。最後は山田が横山の横山スペシャル(エメラルドフロウジョン)をまともに受け、3カウントに屈した。

 山田は健闘むなしく敗れ、試合後は号泣した。工事現場同盟を離れたユンボ島田(元AKB48島田晴香さん)のメイクをし、並々ならぬ決意で臨んだ一戦だった。「島田さん、どこかで見てますか? 拝啓、ユンボ島田様。あなたの背中はもう見えません。でも山田は変わりました。今日は負けちゃいましたが、これからのプロレスはもっともっと、おもしろいんですよね? これからはボイス山田ではなく、ユンボ山田と呼ばれるように、強くなってやるよ!」。それでも、25分を超える激闘の末、5000人の観衆からより大きな拍手を送られたのは、工事現場同盟だった。特に、軍団のお荷物と見られながら、この試合で急成長を見せた山田には、盛大な山田コールが送られていた。