SKE松井珠理奈ら日韓合同ユニット総選挙参加へ

「PRODUCE48」の制作発表会見で、指で番組のロゴをかたどったポーズをするHKT48宮脇咲良(右)、松井珠理奈ら(撮影・森本隆)

 【ソウル11日=森本隆】日韓合同の女性ユニット結成を目指す韓国のオーディション番組「PRODUCE(プロデュース)48」に参加するSKE48松井珠理奈(21)HKT48宮脇咲良(20)らが同市内で、15日から日韓両国で放送を開始する同番組の制作発表会見に出席した。視聴者投票でメンバーが決まる「もう1つの総選挙」。戦いを前に、宮脇は「プライドを持って戦いたい」と闘争心を燃やし、松井も「初心に帰ってゼロからのスタートです」と戦いを心待ちにした。

 初期のAKB48のような、白とピンクの制服風衣装に身を包んだメンバーたちは、初々しい表情でひな壇に立った。「アジアから世界に通用する女性グループを」。そんな大きな夢を持って始まった、日韓合同の一大プロジェクト。松井は会見後、「いよいよ始まりますね。やっとファンの方に報告できます」と、反響を心待ちにしていた。

 参加メンバーは、48グループから39人、韓国女性グループAFTERSCHOOLのカウン(23)ら57人の計96人。しかし、キャリアは関係ない。全員が「練習生」の肩書で、同じスタートラインに立つ。

 歌やダンス、表現力などをテーマに、用意された課題に挑む姿が毎週、両国で放送される。毎回の放送後に視聴者投票を実施。数度の脱落者発表を経て、デビューする12人が決まる、同番組のシステムを踏襲する予定だ。昨年の選抜総選挙で4位の宮脇は「日本でのキャリアも捨てて、日本人も韓国人も国籍も関係なく始まる。研究生に戻った気がして、新鮮です」と目を輝かせた。

 仕掛け人のアン・ジュンヨン・プロデューサーは「国籍に関係なく、愛された12人が選ばれる」と説明した。投票受け付けは韓国内からのみ。場合によっては全員が韓国人メンバーになる可能性もある。忖度(そんたく)なしのアウェー戦でもあり、もう1つの総選挙という側面も強い。

 同番組のテーマ曲収録でダブルセンターの一角を担った宮脇は、「韓国の子たちは、まだデビューしていない子も多いけど、私たちはデビューから何年かたっている。プライドを持って戦いたい。負けたくない」と、言葉に力を込めた。

 デビューする12人は、日本と韓国をはじめ、アジア各国や世界で2年半にわたる活動が約束される。NMB48白間美瑠(20)は「自分のレベルアップのためだけに来た」と言い切った。16日には名古屋で第10回AKB48選抜総選挙が開催されるが、こちらの熱い“世界戦”も目が離せない。