柏木由紀「今が一番いい」更新を 充実ソロ活動語る

NHK大河ドラマ「西郷どん」に出演するAKB柏木由紀(撮影・たえ見朱実)

 AKB48/NGT48柏木由紀(27)が、今年秋に初の海外ライブツアーを行うことが29日、分かった。8月4~5日に中国・上海でのライブが決まっているが、さらに重慶、台湾、香港での開催が決定。AKB48グループ在籍中のメンバーが、単独で海外ツアーを行うのは初めて。さらに同5日から、NHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜午後8時)の出演回の放送もスタート。このほど日刊スポーツのインタビューに応じ、充実のソロ活動を語った。

 この秋、柏木の笑顔が中華圏で一層輝きを増しそうだ。重慶、台湾、香港での公演が決まった。13年2月にソロデビュー後、海外での活動も視野に入れて活動し、今年1月に、上海で初の海外単独ライブを実現。現地のファンを魅了した。

 「何でもっと早く海外でやらなかったんだろうと思ったくらい皆さんの熱量がすごくて、それが直接伝わってきて、すごくうれしかったんです。アジアでツアーをするなんて、もともとの夢にも思えないくらい大きなことです!」

 アジアでのAKB48の人気は絶大で、創成期から活躍する柏木の知名度も高い。日本国内での握手会にも、台湾や香港からファンが来日して駆けつける。

 「本当に皆さん熱くて。『何で上海ばかりなの?』って、涙目で訴えてくださる方もいました。ツアー決定前から『絶対に会いに行く』と約束していたので、それを果たせるのもうれしい。成功させて、そこからまた国内も、世界も広がっていけばと思います」

 AKB48や兼任するNGT48での活動はもちろん、今年に入ってソロ活動を充実させている。故郷の鹿児島を舞台にした「西郷どん」にも出演が決定。鈴木亮平(35)演じる西郷吉之助(隆盛)の弟・西郷吉二郎(渡部豪太)の妻、園(その)役として、8月5日放送回から登場する。

 「話を聞いたときは、見ていたドラマで、うれしくてビックリしましたが、すぐに緊張が襲ってきました。初の大河ドラマで、時代劇も初めて。しかも旦那さんや子どもがいる役も初めて…。今も、まともな息をできていない感じです」

 鈴木や渡部をはじめ、黒木華(28)ら実力派俳優に囲まれながら、日々の撮影でも奮闘している。

 「私は“ザ・女優”ではないし、正直引け目も感じます。それでも皆さんが声を掛けてくださったり、泣くシーンがあまりうまくいかなかった時も、鈴木さんが、気持ちの持って行き方を教えてくださいました。最近やっと作品のいい要素の1つになれているかなと思えるようになりました」

 アイドル、女優と活動の幅を広げる裏側には、根っからのポジティブな性格がある。

 「これまでを振り返っても、その時その時がいつも一番いいと思っているんですけど、その『今が一番いい』をこれからも更新し続けたいです」

 大河やツアーを乗り越えて、さらに成長する。【聞き手=大友陽平】

 ◆柏木由紀(かしわぎ・ゆき)1991年(平3)7月15日、鹿児島県生まれ。愛称「ゆきりん」。07年4月にAKB48の3期生として加入。09年4月からTBS系「ひるおび!」内でお天気コーナーを担当。13年2月に「ショートケーキ」でソロデビュー。14年2月からNMB48、15年8月からNGT48も兼任。今年4月からランジェリーブランドRavijourのアンバサダーにも就任。選抜総選挙は8回参加し、15年の2位が最高(17~18年は不出馬)。血液型B。