SKE大場美奈「過酷だった」30時間の無謀な挑戦

SKE48大場美奈(10月16日撮影)

SKE48大場美奈(28)がこのほど、日刊スポーツの取材に応じ、10月3日から3日間に配信した、デビュー12周年記念「SKE48 12th Anniversary Fes 2020~12公演一挙披露祭~」について振り返った。

同公演は総配信時間約30時間、総楽曲数188曲以上と、全てが規格外。この12年間に行った12の公演を、現メンバーでリバイバルさせたSKE48史上初にして最大の配信LIVEフェスとなった。

「めちゃめちゃいい機会だったけど、過酷な30時間配信でもうその準備が大変でした。あんな過酷なことはない」と笑った。元々48グループの中でも“過酷さ”が魅力でもあるSKE48だが、「その中でもめちゃめちゃ大変だった」と大場でも音を上げるほどだった。

だが、その過酷さを乗り切ったメンバーには、かつてないほど固い絆が生まれた。「メンバー間でのコミュニケーションが取れたので(松井)珠理奈さんから10期生まで、もうみんなお互い、それぞれの仲が深まりました。今のSKE48はめちゃめちゃ空気感がいいです」と明かした。

「今年は珠理奈さんが最後の周年で、高柳もきっと(来年は)いないだろうし、他にも卒業が決定している後輩たちもいて、その中でみんなが一致団結できた」と続け、「こういう時代だからこそこんな企画が生まれて、みんなで頑張って結果を出せたのは意味があると思っています」と熱く語った。

SKE48は松井珠理奈を中心に回ってきたと言っても過言ではない。「珠理奈さんのいる間に同じ目標に向かって頑張って、その目標を達成できたことがメンバーの自信になっています。それこそ入ってきたばかりの子たちにも自信になっています」という。

新型コロナウイルスの影響で、2月から劇場公演が中止となっている。「アイドル活動がずっと止まっていた中で、これだけ大きいことができたのは本当にSKE48らしいと思います。無謀な挑戦だけど、止まっている状態だからこそ大きな動きを見せたいということで、メンバー全員に気合が入っていた。だからこそみんな達成感がすごいんです」。

光が強ければ、その分影も濃くなる。大場は内心、その後のSKE48を心配していた。だが、12周年記念公演では松井の卒業記念シングルの初春リリースを発表した。「正直いうと、次に何に向かおうかとなっていた。でも、その直後に珠理奈さんのシングルが発表されて、次の目標が見えました」と目を輝かせた。

明日26日、劇場公演が40人限定だが再開。同公演に大場も出演する。「他がいろんなことをやってるからうちもという気持ちも分かります。でもそこで焦って、何か起きてしまったら取り返しがつかない。一気にやって何か起きてしまい、またお休みになるほうがみんなつらいと思います。だからこそ、1歩ずつしっかり確実にというのがSKE48の方針だと思います」とし、「やることはド派手に、でも安全第一!」と笑顔を見せた。

SKE48の13周年が動きだす。