NMB48原かれん「後輩に背中を見せる」卒業発表相次ぐ中でも受け継がれていくDNA

14周年ライブ初日公演を行ったNMB48(C)NMB48

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

10年10月9日に始動したNMB48。今年の周年コンサートは、10月8、9日の2日間、大阪市のオリックス劇場で「NMB48 14th Anniversary LIVE」を開催された。

今年は「ここにだって天使はいる」以来、約10年半ぶりのオリジナル公演「天使のユートピア」が新たに動き出したこともあり、14周年記念公演でも両公演から多くの楽曲が披露された。25年大阪・関西万博スペシャルサポーターを務め、コンセプトは「大阪から世界へ!」。その万博が開かれる15年目に向け、活気あふれるパフォーマンスで締めた。

その一方で、公演初日には5期生の上西怜が卒業を発表した。上西の決断に、同期でグループキャプテンを務める小嶋花梨は「一緒にここまでやってきたので、5期生も3人になって2年ぐらいやってきたので、またここから卒業は寂しい。心細い」としんみり。そんな小嶋に、上西は「大丈夫。ゴリラが頼りになるから」と、ゴリラのものまねが得意なもう1人の同期水田詩織を連れてにっこり。水田もゴリラのものまねで応じて、笑いを誘った。苦楽を共にしてきた仲間だけが持つ信頼感がにじみ出ていた。

公演に先立ち、2期生の石田優美、鵜野みずき、6期生の原かれん、7期生の佐月愛果、9期生の二瓶愛美、古川雪乃と卒業発表が続いていた。彼女たちが卒業すれば、2期生はいなくなり、5期生、6期生も2人に。ちなみに最も長くグループに在籍するのは4期生の川上千尋になる。

公演ではそうした巣立っていく人、残る人の演出もあった。石田、佐月、二瓶に、7月に10期生としてお披露目されたばかりの竹田京加と三鴨くるみが「聞いておきたいこと」を質問するコーナーや、原が6期生同期の出口結菜、新澤菜央とトークするコーナーもあった。

6期生3人のトークは、8、9、10期生メンバー16人による新公演「さらば純情」が11月18日に始動するという発表の後に組み込まれた。

研究生公演「夢は逃げない」のデビューが同期の出口や新澤に比べて遅れた過去がある原は「16人に選ばれへん子も『頑張るんやで~』って気持ちでいっぱい」と後輩たちの今後を思いやった。

原は5月発売のシングルで選抜落ちし、その後、体調を崩して今夏のライブも出演を取りやめていた。ただし、それからは復調傾向で前向きに将来を考え、卒業を決断した。

9月28日には間寛平らとマラソンイベントにも出演。「もう大丈夫です。残り少ないですが、周年ライブ頑張ります」と思いも口にしていた。

そんな原だからこそ「引きずるけど後輩に背中を見せる。初日のステージにいなかったとしても、その悔しさをバネにドカーンとぶつけて、5年後に言って笑ってもらえたら。でも、めっちゃ悔しいねんで」。挫折を経験したからこそ知る思いを14周年記念公演の場で後輩に伝えた。

2010年の結成当時、「アイドル不毛の地、なんばから花を咲かせる」との思いでスタート。絶対エース山本彩らがけん引し、AKB48グループの中でも存在感を発揮。メンバーは多くのテレビ、ラジオへも出演した。24年現在、露出は少なくなったかもしれない。周囲のバックアップの形も変わったかもしれない。それでも、NMB48のDNAはしっかり受け継がれていると感じた。【阪口孝志】