向井地美音「AKB48は私の人生の全て」卒業コンサートに同期15期生が全員集合

笑顔でポーズを決める、左から柏木由紀、向井地美音、横山由依(撮影・鈴木正人) 

場外の大きな桜の木が満開となった3日、AKB48向井地美音(28)が東京・代々木第一体育館で「向井地美音卒業コンサート ~私の夢は、AKB48~」を行った。

2013年に15期生として加入し、約13年。グループへの愛が誰よりも強く、メンバーからの信頼も厚い。19年4月から24年3月まではグループの3代目総監督を務め、称賛も批判も最前線で受け止め続けた。

ピンクと赤のペンライトの光に包まれステージに登場すると、「青春と気づかないまま」をソロで、涙をこらえながら歌唱して幕が明けた。初めて表題曲の選抜メンバーに選ばれた「希望的リフレイン」もフルで披露。ゴンドラに乗り、至近距離でファンへ手を振り、満面の笑みを見せた。

「朝からリハーサルをやっていて、気がついたら開演していて、緊張している間もない」と落ち着かない心境を明かしつつ、「輝いている姿を見せられたらなと思います。ファンの皆さん全員と目を合わせるつもりでいくので、楽しんでいきましょう!」と力強く宣言した。

同期の15期生が全員集合して「君の瞳はプラネタリウム」を披露すると、2代目総監督の横山由依も登場。「本当に大変な時期に総監督を引き継いでくれてありがとう」とねぎらいの言葉も受けた。

合計20人のOGが駆けつけたステージで「私にはもう1つ大きな夢がありまして…ノースリーブスに入ること!」といい、高橋みなみ、小嶋陽菜、峯岸みなみのユニット「ノースリーブス」と「Answer」などをパフォーマンス。夢をかなえ、笑顔が光った。

本編ラストの「ヘビーローテーション」では、かつて自身が同曲の本家センター大島優子から後継者に指名されたように、グループ最年少14歳の近藤沙樹をダブルセンターのパートナーに指名。「有名な楽曲ではあるけど、これからのAKB48も輝けるように、つながっていったらいいな」と未来を託した。

アンコールの「みーおん」コールを受け、卒業楽曲「向かい風」も披露し、スピーチへ。「今でも、自分がこうして話していることが、卒業が近いことが信じられなくて。そのくらいAKB48は、私の人生の全てでした」と切り出した。

「AKB48に出会って15年、グループに加入して13年。夢への通過点と呼ばれていた中で、私の夢はAKB48でした。スタッフさんに『ファンだったことは隠すように』って怒られたことを思い出します。でも私にはそれしかなくて、それだけがあって。AKBが大好きって気持ちをひたすら貫き通していたら、気がついたら私の個性、武器になっていました」と話した。

自身のアイドル人生を振り返り「私が生きてきたこのAKB48の時代は『向かい風』と呼ばれました。きっと生きていく限り、私も皆さんも、そしてAKB48にも、乗り越えなければいけない試練が訪れる時が必ずやってくると思います。諦めずに頑張り続ければ、辛い経験も自分の糧となって『追い風』に変わる日が来ることを私は13年間で学びました」とファンへメッセージを送り、「これから先もAKB48は皆の夢のような存在であると信じています」とメンバーへも思いを伝えた。

「今日のコンサートはいっぱい私のわがままを詰め込んで、自分が最後に見たいものだったので、すごく楽しかったです。皆にも、壁を乗り越えたらこんな景色を見られるんだなって、勇気になるコンサートになったらなと思います」。

自身の“好き”であふれたステージを構成しつつ、最後までメンバーのことを考え、グループを愛し、グループの未来を思い続けた。

30日にAKB48劇場で行われる卒業公演をもって、グループを卒業する。「5月からは1人のAKBオタクに戻ります」と笑顔で誓った。【寺本吏輝】