AKB48佐藤綺星が感じるあの頃との違い メジャーデビュー「会いたかった」20周年リバイバル

「会いたかった2026」でセンターを務めるAKB48の佐藤綺星(撮影・江口和貴)

AKB48佐藤綺星(22)が、最新シングル「好きish」に収録の「会いたかった 2026」でセンターに立っている。グループは明日25日に同曲でメジャーデビューしてから20周年の節目を迎える。一世を風靡(ふうび)したグループの象徴的な楽曲を若手エース佐藤らでリバイバル。原点に立ち返り、さらなる上昇気流に乗る。

このほど行った取材で「こんなに歴史のある曲のセンターになれてすごくうれしいです」と笑顔を光らせた。同曲のミュージックビデオ(MV)も制作され、25日正午に公開される。20年前と同じ千葉・館山市の洲埼灯台で、同じテイストで撮影。「『会いたかった』と言えばここ! という場所でした。当時のMVといえば、華美な装飾がなくてもアイドルがキラキラと全力で踊っているのがかわいい、というイメージがあって。憧れの世界を味わえて良かったです」と振り返った。

当時の制服風衣装にも袖を通した。「衣装を見るだけでAKB48だって分かるくらい、本当に(グループを)代表する衣装です。これを着た瞬間に衣装さんから『ぴったりだね』って言っていただけて、すごくうれしかったです」と喜びを口にした。ネクタイのギンガムチェックなどこだわりもそのまま。「遊び心があるのがすごくかわいいですよね」と笑った。

当時のセンター前田敦子(35)が担当したオレンジ色の自転車にも乗った。「絶対に乗りたかったです。立ち漕ぎしてくださいって言われて、学生時代に結構な距離を自転車で通っていたのを思い出して漕いだら、撮影の車を追い越しそうになりました(笑い)」と青春のひとときも過ごしたという。

“あの頃”が詰まったMVも完成したが、大きく違う点も。「(当時の)MVは今みたいに気軽に見られず、CDを買わないと見られないものでした。でも、アイドル好きな方なら絶対知っていました」。動画サイトなどが今ほど普及していないにも関わらず、絶対的な知名度があった。それを踏まえ、「もちろん重みがあります」と重圧を感じつつ「今の時代にこんなにストレートに『会いたかった』『好き』という歌詞はなかなか無いです。だからこそ皆さんに届くんじゃないかな」と期待を込めた。

「多くの方が知っている曲ではあるんですけど、サウンドも変わっているので新しさにも注目してほしいです」。“あの頃”ならではの良さと、今のメンバー、サウンドの融合が、当時を超える新しいエネルギーを生む。

自身は今や八木愛月(21)伊藤百花(22)とともに新時代のグループの顔「星月花」(せいげっか)の一角を担う。9月開催の「推しが『好きish』コンサート」の推し席(同じメンバーを応援するファンが同じエリアで観覧する企画)で応募数第1位に輝き、名実ともに若手エースとして歩を進める。

「新しく好きになってくださる方をも増やしたいし、ずっと好きでいてくださる方も大切にしたいです。わがままなんですけど(笑い)」と無邪気な笑顔を見せつつ「誰もを置いてけぼりにしないようにしなきゃいけないなと自覚が芽生えました」と節目にセンターを託された意味を受け止めている。

勢いを増すグループで先頭の役割も担い「今のメンバーが『会いたかった』をどう表現するかに注目してほしいですし、これぞ王道アイドルという曲なので、いろんな世代に刺さったらいいなと思っています」と改めて思いを込めた。

インタビューが終わろうとした最後の最後に「年末にかけていろんな番組がありますが、私たちは狙っています! 1日1日無駄にしないように、頑張っていきます」。

ごまかさず、素直な意気込みに決意が見られた。【寺本吏輝】

◆「会いたかった」 2006年(平18)10月25日発売のAKB48のメジャーデビュー曲。05年12月8日に結成された同グループが、東京・秋葉原の専用劇場で行っていた「会いたかった」公演からシングルカットされた。「会いに行けるアイドル」のコンセプトを象徴するような楽曲で、グループを代表する1曲に。07年にNHK紅白歌合戦に出演した際も披露した。インディーズでは、06年2月1日に「桜の花びらたち」を発売している。