新年2回目の「咲ドル火曜日」は、ボイメン研究生関西の岡大和(21)が登場します。17年のオーディションで補欠合格だった過去や、骨折を乗り越えたことなどを語る。昨年12月には事務所の全男性グループ出演のイベント「ボイメン学園文化祭」に参加し、2月には初舞台に挑戦する。

岡大和はインタビューで感極まり涙する(撮影・上山淳一)
岡大和はインタビューで感極まり涙する(撮影・上山淳一)

昨年11月23日に結成2周年を迎えたボイメン研究生関西。岡は、オーディション時を振り返り「このメンバーの中で唯一、その日合格ではなく補欠合格だったんです」。事務所の社長が番号を呼んでいき「これが最後の1人」となったときも岡の番号は呼ばれなかったが、まだ補欠合格があることを伝えられた。

「呼ばれなかったらどうしようって考えはなくて、呼ばれるか呼ばれないかの二択で。それで、補欠合格で自分の番号が呼ばれたときに先に『よかった』じゃなくて、ここからどう上がるかを頭の中ですぐに考え出していた」

そう話すと岡は当時を思い出して涙。「人前で感情を出すとか嫌いなんですけど、自然と出てきちゃいます。涙が出るってことはやっぱり悔しさが大きかったんかな」。加入当時を思い起こし、こう語った。

「バックで踊るとかマイクが持てないとかが多くて、どうやったら、前にいる子たちに勝てるんやろうって。そんなことばっかり考えながら、最初は活動してました」

17年11月の補欠合格後、18年1月、稽古中に左足を骨折した。体に何が起きているのか分からないくらいの痛みだったという。

「踊れなくなって社長に見てもらう機会も少なくなって…。でも、踊られへんけど、どうやったらアピールできるんやろうって考えた。見学だけでもいいから行きたいとか、とりあえず動かないとあかんって考えてる時期はしんどかった」

社長の目に留まるよう、休憩中に踊ったりした。

「みんなが休んでるときに骨折してるやつが動いてたら、印象に残るんじゃないかなって」

正規メンバーに昇格するオーディションのときも骨折は完治していなかった。その状態でどうアピールできるか考えた。「松葉づえをとって全力をぶつけなあかんと思った。ターンは左足で回らなあかんところを、右足で回ったりした」。左足を骨折したまま1曲踊りきった。

「ボイメン学園文化祭」で女装した岡大和
「ボイメン学園文化祭」で女装した岡大和

昇格が決まり、応援してくれた家族に報告。「おめでとう」のあとに「これからどうやって仕事に向かっていくか、先に決意を言いなさい」と言われたという。岡は「とりあえず頑張るので応援よろしくお願いします」と頭を下げた。

骨折を乗り越え、勝ち取った昇格。それは「気持ちですよね」と答える。負けず嫌いな性格。考え方のオンとオフがはっきりしている。骨折も「スタートがそんなんだったのは、いい経験」ととらえている。

昨年12月に事務所の全男性グループ出演のイベント「ボイメン学園文化祭」に参加した。ファン投票数上位5人がランウエーを歩けるコンテストも行われ、岡は茶髪の巻き髪に制服の女装をしてエントリー。1万3231票を獲得し、2位にランクインした。

2月には初舞台となる「デラ・ガムシャラ2020~僕らのアオハル日記~」に出演する。「スタッフさんも、岡大和の名前があってうれしかったって言ってくれた。応援してくれてる人の期待を裏切らないように」と意気込んだ。【星名希実】

◆岡大和(おか・やまと)1998年(平10)9月30日、大阪府生まれ。身長174センチ、血液型A。

<ボイメン研究生関西の今後の予定>

【ライブイベント】

▼「エリア研究生東名阪ツアー」(19日=東京・白金高輪SELENE b2、26日=愛知・BM THEATER)

【舞台出演】

▼「デラ・ガムシャラ2020~僕らのアオハル日記~」(2月11日=愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール)岡と内海太一が出演。