日曜日のヒーロー&ヒロイン

飯豊まりえ トキメキパワーで出演作相次ぎヒット

飯豊まりえ(21)が、今年に入ってからドラマ出演7本、映画公開が6本など、乗りに乗っている。10歳の頃からモデルとして活躍しながら、女優としても花を咲かせ、MC、声優と活動の幅も広げる彼女の魅力は、キュートな笑顔はもちろん、その天真らんまんな姿にありそうだ。

佳境を迎えたドラマ「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」の衣装で笑顔を見せる飯豊まりえ(撮影・加藤諒)
佳境を迎えたドラマ「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」の衣装で笑顔を見せる飯豊まりえ(撮影・加藤諒)

★2度の転機

出演作が相次いでヒットする売れっ子になった。直近だけでも映画「いなくなれ、群青」(柳明菜監督、9月6日公開)「惡の華」(井口昇監督、同27日公開)と公開作が控えるなど、作品に欠かせない存在になっている。

「地道に…ですけど、女優として、だんだんと1つ1つの作品に、より長く関われるようになっているなとは思います」

現在出演中の、テレビ朝日系ドラマ「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」(木曜午後9時)では、大森南朋(47)演じる主人公の弟子となる新人解剖医役を熱演中。初めて本格的な医師役に挑戦している。

「普段の生活で解剖医にはなれませんし、白衣に袖を通すことはないですから、自分とは違う人を演じられるのは、まだ不思議な感覚はあるんですけど、いただいた役をどうやって演じていこうかと考えることはすごく楽しいです」

12年から本格化させた女優業。充実の時期を迎えているが、転機は2つあったという。1つ目は、女優業を始めて3年がたった頃だ。

「ある作品の撮影で、毎日怒られて、ダメ出しされて、悪循環になってしまったことがあって。やっぱりモデル業に絞った方がいいのかなと思った時期もありました。ただ、その直後に北海道が舞台の作品にヒロインで出させてもらった時に監督さんから『自由にやっていい』と言われて、お芝居に正解はないんだ、そこまで考え込まなくてもいいんだと思えるようになって、復活したんです」

2つ目は、ネットドラマ「パパ活」(17年)で共演した、渡部篤郎(51)から得られた言葉によって、自然体で演じられるようになったという。

「野島伸司さんの脚本で、せりふも多くて、何度も練習したんですけどうまくいかず、渡部さんに『せりふを言おう、言おうとするのを1回やめてみるといい』とアドバイスしていただきました。作品としてもベッドシーンがあったり、キスシーンもあって、自分に出来るのか? と思っていたんですけど、変われるタイミングだと思って踏み込んでいたので、出演できて良かったです」

小さい頃から、周りの目が気になる性格でありながら、独特な感性の持ち主でもあった。

「例えば粘土を使って何か作る時も、小さい頃って同じようなものを作ってしまったりすると思うんですけど、私は何で同じようなものを作れるんだろう? と思っちゃうタイプで(笑い)。ドッジボールをやると、女の子って固まって逃げるじゃないですか? それも無理で(笑い)。友人には『嵐みたいな人』と言われてましたね。急に来てバーッとしゃべって、バーッと帰る…みたいな。つかめないって。誕生日占いをやってみたら『宇宙人』で、そうかも! って納得しました(笑い)」

1人娘で、両親からは幼少期から大事に育てられた。

「芸能活動をしたいと思ったのも、自分の何か夢中になれること、頑張っている姿を両親に見てほしいと思って、自分で探しては、オーディションを受けてました」

★人生は1度

08年にファッション誌「ニコ☆プチ」のオーディションでグランプリを受賞し、10歳でモデルとして芸能界入り。幼い頃から両親との決まり事が多かったというが、「体育で日焼けしちゃダメとか、男の子と連絡先を交換しちゃダメとか、決まりが増えました(笑い)。でも、今もそうなんですけど、私の判断基準は両親なので。反抗期もなかったんです」。

「ニコ☆プチ」(08年12月~11年春)→「nicola」(11年6月~14年5月)→「Seventeen」(14年8月~18年6月)→現在は「Oggi」「MORE」と、モデルとしてエリートコースを歩みながら、女優業に興味を示したのも、デビュー後に父がふと口にした「女優さんになってほしい」という言葉だった。今でも1番の応援団だという。

「最近も、母にSNSについて『あなたの好きな曲のことについてとか載せても、誰もそんなこと知りたいと思ってないから、もっと自分の顔とか載せなさいよ』とか、言ってくれるんです(笑い)。そうやって一緒に考えて、アドバイスをくれる人もいないので、ありがたいです」

両親からの愛を受け取りながら、もちろん自らの意思で道を切り開いていく。

「人生は1度きりだから、自分のトキメキは大事にしたいです。これやってて楽しいなとか、この洋服着てみたいなとか、何でもちゃんと自分で選択していきたいです」

結婚願望も小さい頃からあるという。理想の男性は「思いやりがある人がいい。一緒にキャンプとかに行って、『魚、捕まえよう!』と言ってくれるような、アクティブな人がいいです」。

モデル、女優、そしてレギュラー出演するフジテレビ系「にじいろジーン」(土曜午前8時30分)のようなMC役と、多種多様な活躍が期待される。

「モデルとしての顔も、MCとしての顔も、演技をしている顔も、どれも見てほしいです。私、何度も会う方にも、毎回『こんな顔だったの?』と言われるんです。女優としても、まだまだやったことがない役ばかりですし、これからも、とにかく続けていくことが目標。自分の楽しそうな感じとかを、まねしてもらえるような人になりたいです」

これからも読者や視聴者の目の前に、天真らんまんな飯豊が、嵐のように現れては、輝きを与え続けてくれそうだ。

【取材・大友陽平】

▼専属モデルを務める「Oggi」塩谷薫編集長

礼儀正しくて、人懐っこくて、芯が強い方です。お話しすると、ふにゃっとした部分もありますが「白いキャンバス」みたいな人で、その場や、人ともすぐに溶け込めるのはすごいです。飯豊さんを起用させていただいたのは、とてもおしゃれだから。スタイリストの間でも、撮影に着てきた私服をチェックするのが楽しみ。そんなおしゃれ度の高い方は、モデルでもなかなかいません。読者は、服の着こなしはもちろん、どう仕事と向き合っているかも見ています。これからも飯豊さんらしく、磨いていってほしいです。

◆飯豊(いいとよ)まりえ

1998年(平10)1月5日、千葉県生まれ。08年にファッション誌「ニコ☆プチ」オーディションでグランプリを受賞し、モデルデビュー。12年から女優としても活動し、NHK連続テレビ小説「まれ」(15年)、TBS系「花のち晴れ~花男 Next Season~」(18年)などドラマ、映画出演多数。17年4月からフジテレビ系「にじいろジーン」(土曜午前8時30分)レギュラー。現在、ファッション誌「Oggi」専属モデル、「MORE」レギュラーモデル。「クレアラシル」などCM出演も。167センチ。B型。

◆テレビ朝日系ドラマ「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」

11年に韓国で放送された人気ドラマ「サイン」をリメーク。大森南朋演じる天才法医学者が国家権力と闘いながら遺体に残る証拠(=サイン)を探し、事件の真相に迫るストーリー。木曜午後9時。

(2019年8月25日本紙掲載)

 
 
 
 

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