はっぴいえんど16年ぶり集結 大滝詠一さん悼む

 松本隆氏(66)の作詞活動45周年記念公演「風街レジェンド2015」が21日、東京国際フォーラムで開催された。

 同氏が所属したバンド「はっぴいえんど」の細野晴臣(68)鈴木茂(63)が出演し、99年1月の同30周年公演以来16年ぶりに集結。ドラムの松本氏は、1曲目の「夏なんです」から華麗に、時に激しいスティックさばきを披露した。

 細野は「夏なんです」を歌い終えた後、「おじいちゃんの、はっぴいえんどです。1人足りないんです」と13年12月に急逝したメンバーの大滝詠一さん(享年65)を悼んだ。そして松本氏に「どう? 練習したんだよね?」と聞いた。同氏は「調子悪いね」と苦笑した。

 鈴木は2曲目「花いちもんめ」で、熱い歌唱とギター裁きを披露した後、「とっても惜しい仲間を失った」と大滝さんへの思いを口にした。そして「次の曲を1番、誰に歌ってもらおうか相談した結果…この男に決めた!!」と言い、3人の総意で大滝さんの代わりにボーカルを佐野元春(59)に託し、3曲目「はいからはくち」を歌った。

 この日は、はっぴいえんどの楽曲に加え、大滝さん縁の曲も次々、披露された。大滝さんの個人レーベル「ナイアガラ」から76年にリリースされた「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」に、大滝さんと山下達郎(62)とともに参加した伊藤銀次(64)と、82年リリースの「- Vol.2」に参加した佐野と杉真理(61)の“ナイアガラファミリー”が終結。大滝さんの代表曲の1つ「君は天然色」を伊藤と杉、「A面で恋をして」を伊藤、杉、佐野が歌った。

 壇上のスクリーンには、大滝さんが生前、語ったコメント

 「松本隆の共作者は数多いが、大瀧詠一の共作者は松本隆ただ1人である」

が映し出された。その2人が共作し、森進一が歌い大ヒットした82年「冬のリヴィエラ」を、鈴木雅之(58)が艶っぽく歌い上げれば、稲垣潤一(62)が81年「恋するカレン」85年「バチェラーガール」と、松本氏と大滝さんの共作楽曲を連続で歌った。

 松本氏は自らの出番が終わると、ステージ袖で出演者のパフォーマンスを見守った。感無量なのか、時に目に涙を浮かべ、大きく両手で拍手した。アンコール時には、現在の松本氏、細野、鈴木の3人が、笑顔で街を歩く姿を写した、モノクロの写真がスクリーンに大写しとなった。そして3人が登場し、はっぴいえんど解散後に残された未発表曲「驟雨(しゅうう)の街」を披露。細野がメーンボーカルを務め、ドラムの松本氏はラフなTシャツ姿だった。

 歌い終わった後、細野が「はっぴいえんどだけだと、地味だな。最後の1曲はみんな、出てきてくれるの?」と言うと、寺尾聡(68)矢野顕子(60)太田裕美(60)中川翔子(30)ら、この日の出演者全員が登壇。細野は「みなさん、歌がうまくて感動しました。バンドメンバーもうまい。はっぴいえんどは素人ですからお許しください」と言い、会場を笑わせた。そして最後の36曲目に、はっぴいえんどの代表曲「風をあつめて」(71年)を、観客5000人と一緒に合唱した。

 松本氏は最後に、やや声を震わせながらあいさつした。

「詞を書き始めて45年たちました。大したことはしていないと思いますけど、見ていただけたらお分かりのように、すてきな仲間に囲まれて生きてきました。高校卒業の春に、細野晴臣と出会ったのが全て。感謝しました。最近、歌がうまくなった鈴木茂君、昔の友達ですけど天才だと思います。たくさんの方にいい歌を歌って、作品を残すことができた」

 そして太田が「みんなからの愛を込めて、ありがとうございました」と言い、花束を贈呈した。

 2日目の公演は明日22日、同所で行われる。

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