タレントたむらけんじ(42)が30日、大阪・なんばグランド花月前広場で、福井県の「スキージャム勝山」アンバサダー(大使)就任式を行い、得意の“すべり”を披露した。

 下半身はふんどし、おなじみの獅子舞姿で現れたたむらが「ちゃ~」。オープンスペースで、報道陣のほか、一般ファンも見守る中の登場だったが、周辺はシーン…。早速、堂々たる“すべり芸”をさく裂させ「ね、上手にすべるでしょ?」と、スキー場のアンバサダー役に胸を張った。

 とはいえ、たむらは「僕はすべりに行ってるわけじゃない。バリバリに笑かしに行って、すべってるだけ」と言い、たむらならではのポリシーがある。

 それは「芸人は1回、すべってから」。失敗を経験し、たくましく、打たれ強く、そしておもしろい芸人に育つというもので、納得のお言葉でもある。

 この日も、ゲレンデも顔負けの寒~い空気の中、誠実に取材に答えた。

 また、アンバサダーとしてのキャラクター「すべけんさん」も初公開。「ビリケンさん」をモチーフに、等身大で塗料も同じになるように研究したといい、御利益も本家にあやかって「足をさわると、上手にすべれるようになる」とか。「すべけんさん」は、スキージャム勝山敷地内に置く予定で「(訴訟問題に発展した)面白い恋人とは違って、ちゃんとビリケンさんに許可もらってますから」と笑わせた。

 スキージャム勝山は、関西から3時間の所要で日帰り圏内。最長滑走距離5800メートル、多彩な12コースが魅力でもある。

 では、ゲレンデでのたむらの“すべり”はどうかと聞けば、スキーよりスノーボード派だそうだ。

 「スノーボードなら、あれ? 普通にうまい? みたいに滑れる。教えることもできますよ」と、実際の滑りにも自信があるとアピールした。

 存分にアンバサダーとしての適性を発揮したたむらに対し、スキージャム勝山の竹内伴親支配人は「もう、安心して、お任せできます」と満足そうだった。