放送中のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(月~土曜、午前8時)新キャストが7日、制作の同大阪放送局で発表され、芳根京子(19)演じるヒロイン・すみれの娘・さくらとして、芳根と4歳差の井頭愛海(いがしら・まなみ=15)がお披露目された。

 わずか4歳下の“娘”の隣に立った芳根は「年齢は近いんですが、現場で友達にならないように心がけています」と、母としての自覚もばっちり。差し入れやお菓子など、もらった瞬間に「無意識のうちに『はい、どれがいい』って(井頭に)渡してました。まず好きな物を食べてほしいって気持ちが、母の心なのかな? 周りの人に言われて気づいた」そうで、母性に目覚めている様子だ。

 一方、娘役の井頭は、姉のようなお母さん、芳根に「いつも笑顔で、しっかりしていて、優しさにあふれていて、包容力があって、衣装のボタンが外れそうとか気づいてくれる」と言い、実際にも母の温かみを感じ取っている。

 井頭は、第13回全日本国民的美少女コンテストで、審査員特別賞を受賞。同ファイナリスト21人で結成されたユニット「X21」に所属しており、今春の「センバツ応援ポスター」にも選ばれている。

 芳根と目元がそっくりで、担当プロデューサーも「(娘役への)決め手のひとつは、雰囲気が似ていることだった」と明かす。たたずまい、醸し出す空気感もそっくりで「僕たちも間違うほどです」と苦笑した。

 また、君枝(土村芳)と昭一(平岡祐太)の息子・村田健太郎役として、古川雄輝(28)が出演することも発表。井頭演じるさくらと同年齢、15歳の設定に、古川は「僕はもうじき29歳…。でも、スタッフさんに『奇跡の29歳。(15歳に)見えるよ』って言われてるんで、頑張ります」と、違和感のない詰め襟姿で話した。

 この日はほかにも、新たなキャストとして、森永悠希(20)林遣都(26)久保田紗友(16)江波杏子(74)も発表。森永は良子(百田菜々子)と勝二(田中要次)の息子役で、林はプロドラマーを目指す青年を、久保田はさくらを姉のように支えるジャズ喫茶の店員を、江波はジャズ喫茶の女主人を演じる。

 若手に混じって、新キャスト発表会見に出席した江波は「私1人が突出しておばあさんですけど、(時代設定の)昭和34年をリアルに生きてましたから。ちょうど、私が、大映映画に入って、デビューした年。まさしく(井頭演じる)さくらちゃんの年ごろでしたね」と懐かしそうに語っていた。

 番組は来年明け以降、昭和20年代から、10年時代が進み、昭和34年ごろから物語が進む。井頭、古川は来年1月11日から、森永、林、久保田、江波は同12日から登場予定。