お笑い芸人のなだぎ武(46)が、テレビから“消えた”理由を明かした。

 なだぎは13日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」に出演。米ドラマ「ビバリーヒルズ高校白書」シリーズの登場人物であるディラン・マッケイを演じるパロディーネタでブレークした当時は最高月収800万円だったと明かした。

 それによってテレビ番組からは「ディランの格好」での出演オファーが集中したが、求められるのはその“格好”のみ。クイズ番組やカラオケ番組などのオファーがあっても、ディランの格好をしながら、キャラを演じることは禁止されたという。「ディランが出てるって、番組的にキャッチーやからその意図はわかるんですけど」というなだぎだが、「僕の中でディランの格好をすると、あのキャラクターをやりたい。コントの中のキャラクターなんで。だから自分の中でどうしたらいいのか葛藤で、一時見失いました」と振り返った。

 その状況に危機感をおぼえ、違うコントも見せなければいけないと思って臨んだR-1ぐらんぷりで史上初の2連覇を達成。これで盤石かと思いきや、今度は以前とは反対に「どんどん、自分の素の部分を出していってくれみたいな、トーク番組が主体になって」と“なだぎ武”としての出演を求められるようになったという。「基本的に何かを演じたり演技をして何か面白いことをするのが好き。いわゆるコントとかね」というなだぎは、トーク番組については「あんまりヤンチャなことのエピソードが、あんまり僕自身無い方なんで、またそれはそれで葛藤でしたね」と語った。

 そうした経緯を経てテレビ出演が激減してしまったが、現在は舞台俳優をメインとして活動。演出家の宮本亜門からもオファーがくるほどで、昨年は年間7本の舞台に出演したという。MCの華原朋美は「全然消えてない!」となだぎの活躍を驚き、ネプチューンの名倉潤も「テレビ出てなかったら消えたって思われるんだよね」とコメントした。