アン・ソヒョン(13)ポン・ジュノ監督(47)が22日、都内でネットフリックスのオリジナル映画「オクジャ」(29日配信開始)来日会見に出席した。

 ネットフリックスは世界最大のデジタルストリーミングサービス。同作は韓国の鬼才と呼ばれるポン・ジュノ監督の4年ぶりの新作で、アン演じる少女ミジャが多国籍企業から巨大生物オクジャを守るために冒険を繰り広げる物語。

 アンは巨大生物オクジャについて家族と説明。「家族が奪われて助けない人はいない。そんな思いで撮影に臨みました」と話した。「日本の映画や歌、アニメが大好き」というアンは好きな作品に「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」「君の名は。」等をあげ、「日本でも女優として撮影したいです。役者は他の人の人生を生きることができるので、さまざまな国で演じてみたいです」と話した。また、「私の携帯は日本の歌ばかりで、韓国の曲は1曲もありません」と明かした。歌手活動について「歌は実力がないので」としたが、「でも声優はやってみたいです」と話した。

 ポン監督は同作について、「いろんな作品からインスピレーションを受けた。日本では宮崎駿さんの作品や押井守さんの『イノセンス』です。でも1番は『ベイブ』かな」と話し、「オクジャは巨大な豚もしくはカバを意識した生物で、食糧問題を社会背景に政治的風刺も盛り込みました」とアピールした。