4月に肺炎で死去した歌手ペギー葉山さん(享年83)の「お別れの会」が22日、東京・千代田区の帝国ホテルで行われ、約800人の音楽関係者らが参列した。

 ペギーさんが日本語詞を付けたヒット曲「ドレミの歌」を劇中歌とするミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の世界観を祭壇で表現。約2200本のバラやヒマワリの花でカラフルに飾り付け、子どもたちの笑顔があふれるイメージを作った。

 菅原洋一(83)は何十年もの付き合いだった。80歳になった時に「我々がシルバーエージだね」と言うと、「シルバーじゃない。私たちはゴールデンエージ。これからよ」と励まされたことを明かした。

 また、「どっちかが亡くなったら弔辞を読んで曲を作って歌おう」と言われ、「自分は先にならない」と返事をしたことがあったという。それが現実になってしまい「冗談で言っていたことが、まさかこうなるとは…。まだ(ペギーさんから)携帯がかかってくるという気持ちがある」と、現実を受け入れられない様子だった。

 由紀さおり(68)は、ペギーさんから「喉を冷やしちゃだめよ」と言われたという。ペギーさんといえば、スカーフがトレードマーク。その理由は、ファッションだけでなく、のどを守るためだった。

 戒名は「桜勲院唱誉妙繁清大姉(おうくんいんしょうよみょうはんせいだいし)」。桜の季節に亡くなり、数多くの歌を歌唱したことと本名の「シゲ子」から「繁」の文字を使ったという。

 約2000の曲をレコーディングし、65年の歌手人生を駆け抜けた83年の生涯だった。

 ◆ペギー葉山さん「お別れの会」の主な参列者 秋元順子、あべ静江、市川由紀乃、大津美子、大月みやこ、角川博、小金沢昇司、こまどり姉妹、水前寺清子、島津悦子、ジュディ・オング、菅原洋一、中村メイコ、橋幸夫、畠山みどり、ピーコ、由紀さおり、藤田朋子(順不同)