歌手畑中葉子(58)が23日、都内で会見し、21日に肺炎のため亡くなった作曲家で、歌手としても活躍した平尾昌晃(ひらお・まさあき)さんへの思いを語った。

 畑中は78年発売の大ヒット曲「カナダからの手紙」を平尾さんとデュエットしていた。出演舞台「Nostalgia」の出演後に取材陣の取材に対応した。15年9月に東京・五反田ゆうぽうとホールの閉館を記念した「MIN-ON ウエスタン・カーニバル ファイナル」公演に平尾さんが出演した際に対面したのが最後だったといい、「この時も手を腰にあてて歌っていたり、去年か一昨年も倒れられたり、ご体調が良くないことは存じ上げてました」と明かした。訃報は22日夜の舞台出演後に知ったといい「多分、もうお会いすることできないと思っていたので、びっくりはしましたけど、覚悟していた部分はありました。私は16歳で父を亡くしていて、父のように感じていたので残念です」と涙ぐんだ。

 「カナダからの手紙」は来年で発売から40周年だった。「歌詞の中に『あなたの居ないひとり旅』とありますけど、現実になってしまったなと思います。これからもカナダからの手紙は1人で歌っていきたい。この曲だけでなく、たくさんの曲を残されて、そういった方とご一緒できて、うれしく思います」と話した。