米国時間の11日、米人気歌手テイラー・スウィフト(27)が元ラジオDJのデビッド・ミュエラー(55)をセクハラで訴えている裁判が4日目を迎え、メディアの注目が集まる中、スウィフトの元ボディガードが証言台に立った。

 米情報サイトE!などの報道によると、2013年の事件当時、コンサート会場のバックステージで行われた記念撮影会で、スウィフトの警備にあたっていた元ボディガードのグレッグ・デント氏は、「彼が彼女のスカートの中に手を入れるのを見た。実際に彼女のお尻に触れるのは見ていないが、彼の手がスカートの下にあるのを見た。彼女は反応し、スカートを直しながら、彼女の右手にいた彼の恋人の方に身体を移動させた。私は、彼が彼女の身体に触れたのを知っていたと思う」と証言。

 さらに、「彼女が怒っているとは感じなかった。しかし、彼が彼女の身体に触れたのは、不適当だと思った。彼女の身体を侵害したと思った」と語ったが、ミュエラーの弁護士に、その場でミュエラーに注意しなかったことを指摘されると、「彼女は記念撮影を続けていた。私は彼女の様子を注意して見ていたが、彼女がもし私の助けが欲しければ、何か言ってきたはずだった」と説明。

 さらに、スウィフトは普段からファンに優しすぎる面があり、この時も写真撮影を中断することなく、ファンの求めに応じていたと証言したという。

 10日の裁判で自ら証言台に立ち、「お尻をわしづかみにされた」と証言したスウィフトはこの日の裁判で、ミュエラーの弁護士に、「自分の身体を誰かに触れさせたボディガードを批判しないのか?」と聞かれると、「いいえ。私はあなたの雇い主(ミュエラー)が、私のスカートの下に手を入れたことを批判します」と答えたという。(ニューヨーク=鹿目直子)