落語家桂歌丸(81)が24日、都内で「第11回らくごまつり」オープニングセレモニーに出席した。

 快晴の中、車いすに浴衣姿で登場。「本来でございますと立ち上がってごあいさつしなければなりませんが、立てないです。年なもので」と話したあとすぐさま「そんなことはどうでもいいです」と笑ってみせた。

 「今年は1カ月に1回ずつ入院をしていました。誤嚥(ごえん)性肺炎の診断を受けて、実はつい一昨日退院したばかりなんです」と明かし、「まだ本格的ではございませんけど、別に自分の病気を宣伝しにきたわけではございません。そこにきますと(三遊亭)小遊三さん、(桂)米助さん、(春風亭)昇太さんは無駄に丈夫でございます」と冗談を飛ばして会場をなごませた。また、「今日は特別に昇太さんのお嫁さんを募集しています。下は60から上は117歳まで。どうぞどんどんご希望ください」と会場を笑わせ、元気ぶりをアピールした。

 「毎年お客さんが増えているので、そのうち後楽園スタジアムあたりじゃないと間に合わなくなりそう」といい、「とにかく一生懸命やるのがお客さんに対するご恩返し」と話した。

 三遊亭小遊三(70)桂米助(69)春風亭昇太(57)による謎かけも行われ、桂米助が「歌丸師匠とかけてろうそくととく。その心は、自分の身を削って辺りを明るくします」と披露すると、小遊三は「だいたい謎かけというのはどれを思い出すかなんです」と話した。

 歌丸は「今聞いたやつで新しいやつはひとつもない」と話しなごませた。しかし、豊田真由子議員に扮(ふん)した風刺コント集団ザ・ニュースカンパニーの浜田太一(53)が「歌丸師匠とかけて豊田真由子議員ととく。そのこころは、このハゲー!」と時事ネタを絡めて披露したが、その表情は一変。「だれだか分からない人ですね。何にしろ人の欠点は決して言うものではない。それを心得ていないのは半素人なんですね」と強烈なダメ出し。米助が「俺はうまいと思ったよ!」とフォローする一幕もあった。