15日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「刑事7人」(水曜午後9時)の第6話の平均視聴率が10・1%(関東地区)だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 東山紀之(51)演じる天樹悠を中心に、個性豊かな刑事たちの活躍を描く人シシリーズの第4弾。「刑事資料課」と「捜査一課12係」の二刀流で事件解決に挑む天樹が描かれる。東山のほか、倉科カナ(30)塚本高史(35)吉田鋼太郎(59)北大路欣也(75)田辺誠一(49)白洲迅(25)がメインキャストを演じる。

 第6話のゲストは高橋かおり、金山一彦ほか。

 出版社の社会部記者、長谷川克彦が路上で刺殺される。遺体の内ポケットから2年前に発見された白骨遺体の写真が見つかり、天樹(東山)ら専従捜査班の出動が命じられる。

 さらに長谷川の胃の中からSDカードが発見され、野々村匠海(白洲)はデータの内容が2年前パラノ共和国の法律事務所から流出した内部文書と一致すると報告する。これらの企業は納税を免れるためのペーパーカンパニーで、「パラノ文書」についてのスキャンダルを追っていたと思われる。

 一方、水田環(倉科)と青山新(塚本)は、長谷川宛に大量の脅迫文が届いていたこと、さらに2年前から定期的に国交省の前橋晃大臣(金山)の裏金疑惑を記事にしていたことを知る。2人は大臣に接触し、亡くなる前日にも通話記録が残っていた事実を突きつけるが、大臣は「覚えていない」と言い張る。

 そんな中、天樹は「パラノ文書」の中に一般市民が代表者になっている3件の会社に気付く。全員が個人情報を利用されており、長谷川はこの3人に連絡を取っていた。その中の一人は現在寝たきりで、娘の浜野洋子(高橋)が父親名義を削除しようとしたところ、50万円かかると言われ断念したというのだった。

 今シーズンから新メンバーに加わった田辺。シーズンごとにメインキャストを入れ替えながら続いていく同ドラマの印象について、「評価をいただくと普通守っていくけど、そこをあえて壊していく、シャッフルしていくっていうのはすごく攻めてる。そこに入るってことは、前に進む力にならなくてはと思っています」と意気込んでいる。