米音楽界を代表する「歌姫」アレサ・フランクリンさんの死去を巡り、各界著名人から16日、冥福を祈るメッセージが相次ぎ発表され全米で追悼ムードが広がった。米メディアは生前のライブ映像などを繰り返し放送し功績をたたえた。

 トランプ大統領はツイッターで「ソウルの女王が亡くなった。神様から素晴らしい贈り物の声を授かった偉大な女性だ。寂しい限りだ」と投稿。オバマ前大統領夫妻も、黒人や女性の権利向上に寄与した功績を踏まえ「彼女の声に私たちは歴史を感じる」と声明を出した。

 「彼女は何年も私たちに元気を与えてくれた」と悼んだのは元ビートルズのポール・マッカートニー。ベテラン歌手バーブラ・ストライサンドは「彼女のいない世界は想像できない。比類なき歌手だっただけでなく、(黒人差別撤廃を訴えた)公民権運動への献身で世界に影響を与えた」とツイッターで書き込んだ。

 ベテラン歌手ダイアナ・ロスや人気女性司会者オプラ・ウィンフリー、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)らも追悼メッセージを出した。

 フランクリンさんが長年暮らし、ゴスペルを歌ったミシガン州デトロイトの教会や、ロサンゼルス・ハリウッドにある「ウオーク・オブ・フェーム(名声の歩道)」のフランクリンさんの星形プレートには多くの献花が置かれた。生前出演したニューヨークのアポロ・シアターでは冥福を祈る掲示板が掲げられた。

 米メディアによると、iTunes(アイチューンズ)のチャートでは、アルバムなどの売り上げが急激に伸びている。