7月13日に85歳で亡くなった劇団四季の創設者で演出家の浅利慶太さんの「お別れの会」が18日、都内のホテルで行われた。祭壇は約18種類、約1万8000本の花で飾られ、加賀まりこ、市村正親、石丸幹二、有働由美子アナ、中曽根康弘元首相らが参列。一般の参列も受け付け、約3200人が献花した。

「観客に感動を届けたい」と演劇への思いを語る浅利さんのインタビュー映像が流され、ミュージカル「コーラスライン」の「愛した日々に悔いはない」が劇団員によって献歌された。妻で女優の野村玲子（57）は「主人は85年の人生を演劇にささげ抜き、この世を去りました。生きる勇気と感動をお客さまにお届けする。これが主人の変わらぬ思いでした」とあいさつした。戒名は「遊藝院法壽日慶居士（ゆうげいいんほうじゅにっけいこじ）」。

市村は「俳優としてゼロ歳から育ててもらい、感謝の思いでいっぱい。生きることはすばらしいということを教えてくれた。先生は僕ら、俳優の子供を世に送り出してくれた」、石丸は「先生には『人の時間でなく、自分の時間でやりなさい』と励まされた。亡くなってからの方が先生を身近に感じます」としのんだ。