シンガー・ソングライター絢香(30)が、篠原涼子(45)主演の映画「人魚の眠る家」(堤幸彦監督、11月16日公開)の主題歌を担当することが20日、分かった。

11月14日発売のアルバム「30 y/o(サーティー・ワイ・オー)」に収録される「あいことば」で、同作品のために書き下ろしたバラード曲だ。

東野圭吾氏が作家デビュー30周年を記念して執筆しベストセラーになった同名小説を原作に、篠原と西島秀俊(47)演じる離婚寸前の夫婦が、娘がプールで溺れ意識不明になり、脳死を宣告されたことから決断を迫られる苦悩や葛藤を描いたヒューマンミステリー。

新垣弘隆プロデューサーから「わが子を守り抜こうとする母の愛を描いた世界観を、母親でもある絢香さんなら最も美しく表現できる」と依頼を受け、原作や脚本を読んで制作した。

「原作と台本を読んでいると、言葉とメロディーが私の中で止めどなくあふれてきて、読み終える頃に『あいことば』は形を成していました。私の作曲家としてのキャリアの中で、特別に誇れる1曲となりました」という自信作に仕上がった。

「あいことば」を聞いた篠原は「ここまで作品に寄り添ってくれる歌があるのかと震えました。(映画の)最後にこの曲でもう1回泣けると思います」。堤監督も「見事な曲です! 映画のテーマとメッセージを深くご理解いただき、これ以上ないエンディングとなりました。感動です」と絶賛している。