野宮真貴(56)が21日、都内で行われたフランスの女優アンナ・カリーナ(77)18年ぶりの来日会見に駆け付け、憧れのカリーナからファッションを褒められて照れた。

アンナ・カリーナは、1950年代末から60年代にかけフランスで起こった映画のムーブメント「ヌーベルバーグ」を代表する、世界的にも人気を呼んだ国際的な女優で、現在も女優、歌手として活躍している。今回、新アルバム「アンナ・カリーナ 冒険する私」をリリースし、9月下旬に日本版も発売されることを受け、来日した。

野宮は、ヌーベルバーグ期の映画が日本で人気を呼んだ90年代当時、音楽からファッションへと波及したムーブメント“渋谷系”の中心にいたアーティストの一角、ピチカート・ファイヴで3代目のボーカルとして活躍した。野宮は「本当に、憧れのアンナ・カリーナさん。実は、渋谷系はフランスのアーティストから大きな影響を受けています」と当時を振り返った。具体的に影響を受けたポイントについて聞かれると「音楽とか映像とか…私は特にファッションが好き。すごく影響を受けています。ピチカート・ファイヴも、60年代のスタイルをしていました」と語った。

野宮は質疑応答で、カリーナのファッションについて聞かれると「おこがましくて、何も言えない…。フランス女性の格好良さって、全て決め、決めじゃない。ちょっとラフな感じが、私の思っているフランス女優のすてきさ。その通りで、すごくお似合いですてき」と、恐縮しながらも評した。それを聞いたカリーナも「昨日、日本に着いたばかりなので、そんなこと言わないで。普段は、もっと格好いいのよ。真貴さんもすてきよ」と褒め返し、野宮は、ほおを赤らめた。

カリーナは23、24日に東京・代官山UNIT&UNICEで開催される、海外交流を目的としたコンサート「FESTIVALTANDEMMUSIC&FOOD」に、野宮とフランスの歌手クレモンティーヌ(54)とともに出演する。「日本には今回で3、4回目…もう何度も来ていて大好きで特別な国。夕張で映画祭の審査委員長をやったことを覚えています。それから18年もたったのかと思います」と感慨深げに語った。【村上幸将】