草なぎ剛(44)が25日、都内で主演アニメーション映画「ムタフカズ」(西見祥示郎監督、10月12日公開)の完成披露イベントに出席した。

フランスのコミックが原作の日仏コラボ映画。ロサンゼルスのダウンタウンを舞台に、カラーギャング同士の抗争や仲間との友情をポップなタッチで描く。

アニメ映画「鉄コン筋クリート」のキャラクターデザインと総作画監督を務めた西見氏の映画初監督作品で、草なぎは主人公、リノの日本語吹き替えを担当する。

「鉄コン-」ファンの草なぎは、オファーについて「好きな作品とそのスタッフの方に声を掛けていただいて、『ハイ!』と二言返事でした」と笑顔を見せた。メインキャストを務めた柄本時生(28)満島真之介(29)も登壇。吹き替えの収録は個別に行われ、この日が初集合となった。草なぎは「3人の声がいい意味でデコボコしていて、キャラクターが立っていていい」と充実の表情を見せた。

また、満島はアフレコ中のアドリブが好評を博し、ラッパーとしてエンディング曲を歌う。満島が「こんなにわちゃわちゃやれることもないので楽しかったです。草なぎさんの手前、アレですが…」と主演の草なぎを前に恐縮すると、草なぎは「じゃあムタフカズトリオで!チャンスはどこに埋まっているかわからない」と、3人でのユニット結成にノリノリだった。

映画では満島、柄本と3人組の仲間を演じた。稲垣吾郎、香取慎吾との「新しい地図」も同じく3人だが、「違いますね。『新しい地図』をやっている時も、今日も必死ですけど」と笑った。香取はパリ・ルーブル美術館で初個展を開催中。稲垣とともに開幕に駆けつけ「パリの雰囲気がとても良くて、自分で測る物差しは狭いと思いました」と刺激を受けた。

立ち上げからまもなく1周年を迎えるが、「これからも冒険していきたい」といい「先のことについては分からないけど、目の前の仕事を精いっぱいやって、いい未来につながっていけば」と話した。