15日に死去した樹木希林さん(本名・内田啓子、享年75)の長女也哉子(42)の夫で俳優の本木雅弘(52)が30日、東京都港区の光林寺で営まれた希林さんの葬儀の前に取材に応じ、妻を失って悲しんでいた内田裕也(78)の様子を明かした。

本木は、希林さんが亡くなった翌日、内田が希林さんと対面した際、「きれいだ…きれいだ。昔から美人だと思っていた」と思いを吐露したと明かした。さらに「ビールをくれ。献杯させてくれ」と希望し、希林さんが生前、愛用していたワイングラスでビールを飲み「天に安らかに召されますように」と口にしたという。

希林さんと内田は、40年以上にわたり別居生活を続けた複雑な夫婦関係も世間の話題となった。長女の也哉子(42)は「私の存在が、認められていなかった」という感情を持っていたというが、希林さんが入院中に毎晩「裕也さんに会いたい」と繰り返したこと、希林さんが亡くなった後の内田の姿を見て「(両親の)純粋な思いの中、生まれてきて良かった」と漏らしたという。

本木は「こういう夫婦関係も、ありなんだと思った」と、言葉を絞り出した。【村上幸将】