下咽頭がんと肺がんの影響による衰弱のため、8日に70歳で亡くなった、大相撲の元横綱で、プロレスラーやタレントとしても活躍した輪島大士さんの葬儀・告別式が15日、東京・青山葬儀所で営まれた。参列した歌手錦野旦(69)、フリーアナウンサー福沢朗(55)が別れを惜しんだ。

同所を後にする際、会見を行った錦野は「テレビ番組に結構、ゲストで一緒でした。その時、お相撲さんという感じがしなかった。人なつっこい」と語ると、楽屋で一緒の時も漫画を紹介してくれたりしたと続けた。

さらに「おおらかで心の広い方でした。訃報を知った時はびっくりしました。残念です。同い年でショックでした。私は相撲が大好き。今回のことで、相撲の後輩の方も輪島さんの功績、いかに偉大な人か知ったと思います。輪島さんは(相撲の)神様、天才。皆さん、目標にして頑張ってほしい」と願った。

また、日本テレビ系「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」で共演した福沢も会見。「輪島さんは大横綱。うかつにマイクを向けてはいけないとスタッフと策を練って、3秒前から無理やりマイクを向けました。そうしたら苦し紛れというか、ギリギリのところで放った言葉が、お茶の間の笑いを誘いました。ご本人も、自分が放った言葉がお茶の間をわかせていることを喜び、後半はノリノリでやっていました」と、当時を振り返った。

さらに「人なつこくて話し好きな方。人の輪を作るのが上手な方。豪快で何事にも好奇心旺盛。大横綱とは人間性のことを言うのかなと思う。まだまだ番組を一緒にやりたかった」と、実感を込めた。