歌手の二代目宮史郎が、14日、大阪市北区の日刊スポーツを訪れ、この日発売の新曲「女ごころの道」をPRした。「女のみち」などのヒット曲で知られる故宮史郎さん(12年死去)の弟子。今年6月に二代目を襲名した。自身で作詞作曲した新曲に「師匠の道を追いたい」と意気込んだ。

88年に弟子入り。89年に、藤本健太郎の名前で宮さん作曲の「今更別れはないでしょう」でデビューした。津軽三味線演奏者としても活動する。10月に襲名披露公演を終えたばかりで、引き継いだ名前に「まだ慣れませんね。電話に出たときに名乗りづらくて」と笑う。

この日は、CDジャケットの衣装で登場。先代の宮さん愛用のジャケットで、着るために約6キロ減量したという。晩年は「おやじ」と呼ぶなど、まさに親子のような関係だった。「『宮史郎』の名前を引き継ぐことで、師匠を思い出してもらえる。恩返しができれば」と思いを明かした。

11月19日は宮さんの七回忌。「(新曲)CDと好きだったお酒を持って、頑張りますと報告したい」。墓前に活躍を誓うつもりだ。

11月20日には東京・浅草の東洋館で「多流寄席」に出演する。来年2月には天満天神繁昌亭に出演予定。新曲や「女のみち」を披露するという。