山田孝之(35)が15日、東京・新宿バルト9で主演映画「ハード・コア」(山下敦弘監督、23日公開)の完成披露上映会に、佐藤健(29)、荒川良々(44)、山下監督と出席した。

狩撫麻礼氏、いましろたかし氏によるコミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」が原作。世間になじむことが出来ず、生きることに不器用な男たちの姿を描く。

原作の大ファンである山田と山下監督が二人三脚で映画化した。山田は「だいぶ前から映画化したいと言っていて、来週公開になるのがうれしいです」と笑顔であいさつした。信念を曲げることが出来ない主人公、権藤右近を演じるが「役作りなくそのまんま。一心同体です」と笑った。

右近の弟を演じる佐藤は、オファーを「即決させてもらった」と回想。山田から直接打診されたと明かし「役者としての山田孝之が好きで育ってきた。ダメな兄を支える弟役として、出演できたらと思いました」と振り返ると、山田は「うれしいです。大好きですから、佐藤健」と満面の笑みを浮かべた。

イベント中、「平成の一大事件」というテーマでトークを展開すると、山田は「事件もハプニングもいっぱいあります。でも言うと大変。平成と一緒に俺も終わるかもしれない…」と熟考モードに突入。最終的には「『ハード・コア』を作れたことが事件です」と絞り出した。一方平成生まれの佐藤は「平成しか知らないから、終わることが事件です」ときれいに回答。山田は「考えてたんだ…」と後輩の答えに感心の表情で、会場の笑いを誘った。