北海道にゆかりのある作詞家・なかにし礼と作曲家・蔦谷好位置が16日、NHK札幌放送局で北海道内テレビ6局の合同プロジェクト「One Hokkaido Project」の発表記者会見に出席した。

北海道命名150年を記念したプロジェクトで、今年5月~6月にかけて「未来に伝えたい北海道」をテーマに道民からメッセージを募集。作詞をなかにし、作曲を蔦谷が務め、バラード調のオリジナルソング「私たちの道」が誕生した。

幼少期を小樽市で過ごした、なかにしは「北海道で暮らしていたこと、見聞きしたことは私の歌の歴史の中では少なからず影響を受けた」と話した。楽曲は今を生きる若者たちのことを考えながら作詞したといい「自分が生きた青春時代を思い出しながら、悩む思いでこの詞を書いた」と振り返った。

蔦谷は「なかにし先生から送られてきた歌詞は、北海道出身の自分には特別なモノがあった。その部分が増幅されるような作品になればと思って作曲に臨んだ」と話した。

同プロジェクトでは11月17日から12月末にかけて各局のアナウンサーらが出演するキャンペーンCMを放送。今回発表された「合唱バージョン」のほかに、北海道ゆかりの歌手、タレント、アスリートが歌う「アーティストバージョン」の制作も発表。第1弾として歌手大黒摩季やお笑い芸人のタカアンドトシ、サッカーJ1北海道コンサドーレ札幌の宮沢裕樹、荒野拓馬、進藤亮佑らの参加が決定。

12月末から来年1月にレコーディングを行い、3月にリリース予定。楽曲の印税は若者の海外留学を支援する「ほっかいどう未来チャレンジ基金」と9月6日に発生した北海道胆振東部地震の義援金にあてられる。なお楽曲の「合唱バージョン」は同プロジェクトのホームページ(https://one-hokkaido.jp/)で視聴ができる。