早朝、たまに愛犬と散歩に出かけると、近くの公園では必ずラジオ体操会をやっている。参加しているのは全員が70歳超と見える高齢者のみなさん。中央にラジカセを置き、それぞれがマイペースに体を動かしている。どこにでもある光景だと思う。

NHKでラジオ体操が放送されるようになってから、今年は90年の節目だという。ラジオ体操を題材に草刈正雄(66)が主演した映画「体操しようよ」も公開中だ。出演者の1人、きたろう(70)と小池百合子東京都知事(66)も参加して、先日記念式典が行われた。

小池都知事は「夏休みにスタンプをもらいに通った思い出があるし、東京五輪を盛り上げるためにも素晴らしいものだと思います。都庁では昼休みにみんなでやっているんですよ」と話した。

きたろうは「早起きはきついから、昼の放送でやるのはいいですね。でも都庁みんなでって、それは小池さんの命令ですか。工事現場のような光景ですね」と笑わせた。

放送が始まった90年前は平均寿命40歳代の時代。人生100年と言われるまでになった一因には、日本特有のラジオ体操があったのかもしれない。小池都知事によるとプレ五輪イヤーとなる来年には「1000万人参加のラジオ体操」イベントを企画しているという。