映画監督の佐藤純弥氏が9日、多臓器不全による衰弱のため亡くなったことが17日、分かった。86歳だった。東映が発表した。

「廓育ち」(64年)「愛欲」(66年)「未完の対局」(82年)「敦煌」(88年)など数多くの佐藤監督作品に出演の女優三田佳子(77)が、所属事務所を通じてコメントを発表した。

三田は「突然のご訃報に驚いています。長い間に多くの作品でご一緒してきました。監督の旭日小綬章の受章を、東映の仲間たちとともに時間が尽きるまで喜び、祝った日が昨日の事の様です。最近は折に触れての手紙の添え書きが心に残っていました。一つの時代が終わったような何とも言えない寂しさを感じます。ご冥福を心よりお祈り致します」と故人を悼んだ。