佐藤純弥監督(享年86)の訃報に接し、映画「敦煌」に出演した佐藤浩市(58)が17日、コメントした。佐藤は「およそ30年前、当時の中国での半年間に及ぶ苦しい撮影の中、佐藤純弥監督にはいろいろ教えていただきました。親子でお世話になりました」と感謝した。

同作は井上靖原作で、11世紀に滅びた都市国家、敦煌が舞台。官吏登用試験に失敗した青年が、戦乱から守るため石くつに仏典を埋めるまでの物語が、壮大な騎馬戦などを交え描かれた。

佐藤の父三国連太郎さんは、佐藤監督のデビュー作品「陸軍残虐物語」に主演したほか、「未完の対局」などに出演した。