18日に放送された関ジャニ∞錦戸亮(34)主演のフジテレビ系連続ドラマ「トレース~科捜研の男~」(月曜午後9時)の最終回の平均視聴率が11・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日、分かった。90分スペシャルで放送された。

視聴率は、初回から12・3%、11・8%、9・6%、11・0%、10・0%、10・4%、9・9%、9・8%、9・8%、10・6%だった。

錦戸演じる科捜研法医研究員の真野礼二は、ある陰惨な過去を持っていた。性格は「鑑定結果こそが真実」と冷静沈着。主観や臆測を排除し、鑑定結果から得られる客観的な真実のみを信じ、亡くなった被害者の思いや無念を明らかにしていく。原作は、累計40万部突破の人気コミック「トレース~科捜研法医研究員の追想~」。

最終回は、全ての謎が解き明かされた。

25年前に自分以外の家族が殺された「武蔵野一家殺人事件」の真相を追う真野が、殺された姉の仁美の高校の担任教師だった早川尚文(萩原聖人)と一緒に、食品会社社長の佐保優作(袴田吉彦)に会いに行ったが、佐保はボイラー室のガス爆発に巻き込まれて死んでしまう。佐保は、不審死を遂げたホームレスの新妻と同じで早川の教え子の1人であり、真野の兄・義一をいじめていた主犯格でもあった。

科捜研に戻った真野は、「武蔵野一家殺人事件」の証拠品だった軍手に残されていた身元不明のDNA型と、妊娠していた姉の胎児の絨毛(じゅうもう)のDNA型を鑑定し、その2つに親子関係が認められることを突き止めていた。つまり、仁美を妊娠させた相手が、真野の家族を殺した犯人である可能性が高かった。しかし佐保の心臓血のDNA型を調べたが、親子鑑定の結果は不一致だった。

佐保が死亡したボイラー室に臨場した真野は、ガスの元栓部分に付着した手袋の皮革を発見。持ち主と思われる人物の皮膚片から採取したDNA型は「武蔵野一家殺人事件」の軍手のDNA型と一致した。新妻の事件同様、佐保の事件にも上層部からの捜査の打ち切り命令が出る中、仁美の交際関係をもう1度洗い直す真野たち。そこで得た証言をもとに、さらに調べていくと、衝撃の名前が浮かび上がるという展開だった。