ピエール瀧被告(51)が起訴された2日から保釈された4日まで、3日間、勾留先だった警視庁東京湾岸署の前に通った。

起訴された当日朝からメディアが集まり始め、最終的には約200人の報道陣が保釈の瞬間を見守った。また、ファンややじ馬も約30人が集まり、「前科があっても、へっちゃらだから」「頑張れ」などと声援や、「逃げるな」などのやじを飛ばしていた。

過去、何人かの保釈の現場に居合わせたことがあるが、ここまでファンなどからの声掛けがあったのは初めての経験だ。また保釈前日にも数人のファンが東京湾岸署の前で長時間、その時を待つ姿があった。それだけ、人気があり、コアなファンがいたということなのだろう。

今後、裁判や数億円とも言われる賠償金の支払いなどいばらの道が待っている。しかし、すべては真摯(しんし)に反省し20代から使用していたという薬物を断つことが前提となる。

過去、薬物に手を染め依存症と向き合う人の多くが「何年たっても薬物を克服できたとは思っていない。今でも毎日毎日が戦いだ」と言う。本人が芸能界に復帰する意思があるのかどうかは、現在のところ分からない。しかし、こんな状況でも応援してくれるファンの声は東京湾岸署の前で届いたはずだ。