メキシコ出身の女優サルマ・ハエック(52)の夫でフランスの富豪実業家フランソワーズ・アンリ・ピノー氏(56)が、パリのノートルダム大聖堂の再建を支援するため、1億ユーロ(約126億円)を寄付したという。

現地時間の15日夜、世界遺産にも登録されている大聖堂で火災が発生し、消防隊によって鎮圧されたものの、尖塔と屋根が崩落した。ピノー氏は仏ル・フィガロ紙に、「父と私は私たちの投資会社アルテミスから、大聖堂再建を支援するため、1億ユーロを寄付することを決めました」と声明を発表した。

ピノー氏は、グッチやサンローランなど高級ブランドを保有するファッション業界の大手複合企業ケリングの会長兼CEOで、2009年にハエックと結婚した。

ハエックも炎上する大聖堂の写真をインスタグラムに投稿し、「美しい大聖堂が煙に包まれているのを見て、ショックを受けています」とコメントした。

英BBCニュースによると、マクロン仏大統領は15日夜、大聖堂を再建する予定であるとスピーチ。大聖堂前に集まった人々に、「最悪の状況は免れたが、闘いは完全勝利には終わっていない」と語った。(ニューヨーク=鹿目直子)