アニメ化もされた国民的人気漫画「ルパン三世」の原作者で、漫画家のモンキー・パンチさん(本名・加藤一彦=かとう・かずひこ)が11日午後7時26分、肺炎のため千葉県内の病院で亡くなった。17日、公式サイトが発表した。81歳だった。葬儀は、故人の遺志で近親者のみで執り行った。後日、しのぶ会を予定しているという。

<ルパン三世の歴史>

ルパン三世は双葉社の「漫画アクション」で67年8月の創刊号から翌69年5月まで94話が連載された。テレビアニメの放送が始まった71年8月には「-新冒険」が翌72年4月まで(全36話)、77年には「新ルパン三世」(全189話、番外編)が、84年には全4話の短期連載「SEXYルパン3」が掲載。映画では、79年の第2作「-カリオストロの城」で、アニメ第1シリーズで監督を務めた宮崎駿氏が映画監督デビューを果たした。同作は後に日本アニメ史に残る名作と評され、同監督の評価を不動のものとした。

89年からは長編アニメ「ルパン三世テレビスペシャル」も不定期で放送され、19年1月に3年ぶりの新作「-グッバイ・パートナー」放送。全26作の視聴率トップは声優山田康雄さんがルパンを演じた最後の作品となった、94年「-燃えよ斬鉄剣」の24・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。