V6岡田准一(38)が主演するテレビ朝日開局60周年記念5夜連続ドラマ「白い巨塔」(5月22~26日放送、午後9時)のドイツロケに参加しこのほど、クランクアップを迎えた。

岡田演じる外科医の財前五郎は、教授選に勝ち、華々しくドイツの学会に招かれる。財前の人生で絶頂期ともいえる局面だ。東京では財前が没落するまでを演じ、精神的に追い込まれたという岡田。撮影を終え、自身初の渡独を「ご褒美的な感じ」と喜んだ。

ドイツロケは1月中旬、小雨の降る極寒のフランクフルト近郊で3日間行われた。旧オペラ座前広場のレストランを出るシーンでは、現地俳優とドイツ語で演技を交わし、雨にぬれて雰囲気の増した石畳を堂々と歩いた。「ドイツに呼ばれることは財前にとって栄誉なことと思って、踏みしめました」。ライトアップされた夜のハイデルベルク城でも撮影を敢行。「趣があっていい雰囲気でした」と振り返った。

撮影の合間はスタッフと談笑し、本番では一瞬で厳しい顔つきの財前に戻る。岡田の演技を見た現地スタッフは「スイッチが入るとすごい」とその変貌ぶりに賛辞を贈ったという。岡田は「そう言ってくれたならうれしいし、日本の俳優もパンチがあるなと思ってくれたらうれしい」と笑みを浮かべた。海外作品への出演については「クオリティーの面で日本も世界基準を目指さないといけない」とした上で、「国内外問わず、そういうものに参加したい」と意欲的に語った。【遠藤尚子】