長渕剛(62)が25日、都内で、20年ぶりとなる主演映画「太陽の家」(権野元監督、20年公開)のキャスト発表会に出席した。妻役の飯島直子(51)から「ビンタ」されるシーンがあることを明かした。

長渕は、神業的な腕を持つ大工の棟梁(とうりょう)川崎信吾を演じる。この日、信吾の妻美沙希を飯島、娘を山口まゆ(18)、保険店の営業ウーマンを広末涼子(38)、その息子を潤浩(7)、信吾の一番弟子を瑛太(36)が演じることが発表された。

今月1日から撮影に入っており、長渕によると劇中、飯島が長渕の頬を平手打ちするシーンがあるという。長渕は「あれ、実は3発目なんです。(飯島の)1発目のスイングが大きくて、2発目は分かっていたけど防衛本能が働いて目をつぶってしまった」と笑った。1発目のNGは飯島が原因だったという。飯島は撮影時の状況を「すごく緊張していて。ひっぱたいた後にせりふをかんでしまって…」と恐縮した。

普段はこわもてだが、やんちゃで人情に厚い男を演じる長渕は「たくさん泣いて、たくさん笑って、見終わったらだれかの手をつなぎたくなるような、そんな気持ちになっていただけたらうれしいなと。そんな映画です」とアピールした。

長渕と一緒にトレーニングする仲で、小学生時代から強烈な影響を受けてきたという瑛太は「映画を作る上で楽しい毎日。今も泣きそうです」と感無量な様子。広末も「私も涙が止まらなかったです」と応じ、出演陣の熱い結束がうかがえた。5月上旬クランクアップ予定。【川田和博】