長沢まさみ(31)主演の映画「コンフィデンスマンJP」(田中亮監督)が17日、公開された。

同作は昨年4月期、フジテレビ系で放送された同名ドラマの映画化だ。ドラマは全く見ていなかったが、試写を見て逆にドラマを見たくなった。つまりは、ドラマを見ていなくても十分楽しめるエンターテインメント作品だ。

長沢演じるダー子、小日向文世演じるリチャード、東出昌大演じるボクちゃんの3人の信用詐欺師(コンフィデンスマン)が、竹内結子演じる香港マフィアの女帝ラン・リウがもつ伝説のパープルダイヤをオサカナ(ターゲット)にする。なかなかエサに食いつかず苦戦する中、三浦春馬演じる天才詐欺師ジェシーが登場。そして、かつてダー子たちにだまされた江口洋介演じる赤星栄介の影もちらつく。

「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で、何がうそか。あなたは真実を見抜けるか!?」のキャッチコピー通り、二転三転の大逆転劇をキッチリ見届けてほしい。

長沢まさみのはっちゃけぶりと切なさを演じる姿に注目だが、“イジリ”も秀逸だ。また、ポスタービジュアルに登場しているキャスト陣のぜいたくすぎる使い方もドラマからの映画化ならでは。どんな登場をするのかを探してみるのも面白いだろう。そこには前田敦子の姿もあるが、前田ファンにとってはたまらないシーンも用意されている。最後の最後まで目が離せない作品だ。【川田和博】