ジョニー・デップと元妻アンバー・ハードのDVをめぐる論争が、激化している。ハードのDV告発に対し、名誉毀損(きそん)訴訟を起こしたデップは、今回、訴訟をサポートするための長い宣誓書類を裁判所に提出。

米USウィークリー誌電子版などによると、デップはその中で、「ハードさんや、他の女性を虐待したことは一度もない。一生、否定していく」と宣言した上で、ハードがデップに殴られたように見せるため、顔に色を塗り、あざがあるように見せかけたと主張しているという。

「私たちの結婚生活で、DVがあったことは事実。彼女が加害者で、自分が被害者だった。彼女が酒や薬物に酔い、私に家庭内暴力に及んだ」「彼女に殴る蹴るの暴行を受けたり、頻繁に、火のついたろうそくや重いビンなどを体や頭に投げつけられ、重傷を負ったことも何度かある」などと赤裸々に証言している。

身体的な虐待だけでなく、ベッドの上に動物の糞(フン)を置かれるなどの精神的な虐待もあったとした上で、「ハードさんによる長年の家庭内虐待の結果、離婚を決意した」としている。2015年に結婚した2人は、2016年5月に離婚している。

一方、ハード側も、デップによる名誉毀損訴訟の却下を求める訴えを起こし、デップのDVの証拠として自分の顔のあざや、めちゃくちゃになった家の中の写真などを裁判所に提出。ハードの弁護士は、「彼女は、真実を立証するために必要な行動を取っていく」とコメントしている。(ニューヨーク=鹿目直子)