映画「空母いぶき」(若松節朗監督)の初日舞台あいさつが24日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、西島秀俊(48)佐々木蔵之介(51)らが出席した。

午後3時開催にもかかわらず、「こんばんは」と切り出した西島。「すごく緊張していて…。映画の余韻を壊さないようにと思っていたのに、いきなり間違えて反省してます」と苦笑いし、初日を迎えられてホッとした表情を見せた。

原作漫画の作者、かわぐちかいじ氏から「映像にみなぎる緊迫感は、国防という重要な問題を正面から描いている迫力。原作者としてその映像に接することができ、これ以上の本望はありません」との手紙が寄せられた。

西島は「原作はスケールが大きくてテーマが深い。企画の段階から相当高いハードルがあった。完成してこうしてお手紙をいただけるのは感無量です」。

佐々木も「初日を迎えて、この船に乗って良かった。感謝しています」と話した。

この日はほかに本田翼、市原隼人、深川麻衣、藤竜也らが出席した。公開前、佐藤浩市の総理大臣の役作りに関する発言を、作家百田尚樹氏らが批判する事態があった。初日舞台あいさつは佐藤はもともと出席予定ではなく、ほかの出席者からも特にコメントはなかった。

同作は、国籍不明の武装集団が日本の領土に上陸したことを発端に、護衛艦が攻撃を受け想定外の戦闘状態に突入していく様子を描いた。若松監督は「戦争という材料を借りていますが、見据えているのは平和です。こういう作品なので、たくさんの人に見ていただきたい」と呼び掛けた。